内容説明
年寄りなのに男友達が二人いる私はいけない女でしょうか?(北海道・61歳)不倫、セクハラから霊魂の存在まで、女性たちからの難問奇問に博覧強記の唯野教授が示すポスト・モダン的名回答。
目次
フェミニズム運動についてのお考えをお聞かせ下さい
女性差別的なCMへの抗議行動をどう思いますか
「消費税さわぎ」についてお聞きします
進歩的文化人とされる男性は概して似非フェミニストなのですか
セクハラに悩む女性の相談にも乗ってもらえますか
芸術的な生活、美的な人生を送りたいのですが
女性の哲学者や思想家は今後生まれるでしょうか
環境破壊や自然保護がいま大きなテーマになっていますが
日本ではなぜ作家に社会的責任を求めないのでしょうか
ノストラダムスの「世界破滅」の予言におびえています〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっとる◎
36
唯野教授が女性からの様々な質問に結構ちゃんと答えてくれちゃっている(笑)夫がどうだとか不倫がどうだとか身の上相談みたいなやつから、死や神、人生なんかについての根元的な問題まで、短いながらも鋭い回答が楽しめた。アリストテレスについてもっとご教授願いたいとこだ。2016/04/24
やまねっと
10
久しぶりに手に取った。以前はハードカバーのものを読んだことがあったが、文庫で売っていたので買って読んだ。 ちょっと時制的に古いが、しょうもない質問にもそれなりに正直に答えていたので面白かった。唯野教授=筒井康隆なので回答もツツイズムがちらほら見えた。 婦人公論での連載だったから女性からの質問が基本なのだが当時の女性は鬱屈した中でその殻を破ろうと悩んでいたのだなと読んでて思った。僕には質問に馬鹿だなあと思いながら読んだが、唯野教授のような回答は逆立ちしても出来ない。偉いと思う。また本編の小説も読みたくなった2023/05/27
Tadashi_N
5
世界を救うのはSFなのか?2014/08/23
ろびん
4
質問が正に玉石混交の趣き。2018/05/26
スイスイ
4
(物質的に女性に尽くす男性たちについて)「実に美しい純愛だよね。そして美しいのは彼らの方だけであって、ものを貰い、ただで車に乗せてもらう女の方じゃありません。無償の愛じゃないんだし、愛とも言えません。ただの乞食です。」(P119) しみるぜ。2016/05/30