中公文庫<br> 日出づる国と日暮るる処

中公文庫
日出づる国と日暮るる処

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122028524
  • NDC分類 210.18
  • Cコード C1195

内容説明

排仏騒動の中国、仏教輸入を悲願する日本とりわけ叡山の入唐求法僧の消息をいきいきと伝える「留唐外史」、海賊的略奪集団のように考えられていた倭寇の従来の定説を徹底した史的考証で覆す“倭寇の研究”、珍書・古地図を紹介した外遊見聞記等、日中交渉に関する随筆的論文集。

目次

留唐外史
倭寇の本質と日本の南進
江戸時代におけるシナ趣味
雷を天神ということ
パリで刊行された北京版の日本小説その他
中国の開国と日本―中国的体制と日本的体制

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIRACLE

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日本と大陸、中国との交渉史にかんする随筆的論文六編を収録した本(1943年8月刊行。中公文庫では、12冊目の著作。解説・砺波護)。戦前の文章であるため、いつもの名調子を堪能することが、できなかった。最後の「中国の開国と日本」については、世界史の中で東洋の歴史を考えるという筆者の方法論ではなく、日中という対立図式で、論じている。「(明時代の鄭舜功曰く、日本人は)牛は農耕に力むる故に其の肉を食わず」(63頁)。2014/09/12

ぱらっぱ

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この本の初版は太平洋戦争中の昭和18 年に出版されており平成の時代にも色褪せず輝いているのは素晴らしいことだ。2013/06/04

韓信

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日中交渉史に取材した随筆的論文集。遣唐留学僧円載の生涯を心理描写を交え小説のように描き出す「留唐外史」、倭寇の侠客的側面からその本質と消長に迫る「倭寇の本質と日本の南進」、東洋をダシにした西洋のトンデモ小説の紹介「パリで刊行された北京版の日本小説その他」など多彩な六編。戦時中に刊行されたため、前掲倭寇論や日中の外交体制比較論「中国の開国と日本」は日本の大陸進出への不当性を覆い隠そうとする意図が見え隠れして時代を感じるが、それでも倭寇観については充分首肯しうる。円載の穀潰しっぷりは学生時代の自分のようで苦笑2013/02/28

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