中公文庫<br> ローマの歴史 (改版)

中公文庫
ローマの歴史 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 540p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122026018
  • NDC分類 232
  • Cコード C1122

内容説明

カエサル、ネロら多彩な人物像の魅力横溢。無類に面白い歴史読物。

目次

ローマの起源
あわれなエトルリア人
農民王
商人王たち
ポルセンナ
SPQR
ピュロス
教育
立身の道
神々〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

32
塩野ローマ人の物語は、文庫の1、2しか未だ読んでいない。それで比較すると塩野さんは綺麗に描いてるけど、モンタネリはそのまま書いている。つまり、ローマ人結構酷いことやってるエグイ印象。しかし、それは奴隷という言葉自体に問題があり、アメリカに送られた黒人奴隷とローマの奴隷はまた違う。恐らく飯食う手段を持たぬ者を、奴隷と名付けただけのように推測する。シナの歴史が易姓革命の繰り返しであるパターンが見られるのに対して、ローマは常に皇帝が暗殺され、親衛隊に、反乱軍に、元老院に暗殺されるというパターンだけど、↓2015/10/23

28
紀元前のローマ誕生から紀元後の西ローマ帝国滅亡までを章立てて綴った通史。ローマの長い長い歴史を、簡潔且つユーモア溢れる文章で一冊に纏めている。所謂「広く浅く」のタイプの本だけれど、重要な人物や事柄をキッチリ分かりやすく押さえてあるので、ローマについて手っ取り早く知るにはうってつけだと思う。また著者が自分の好悪を持ち込まず、終始客観的な視点なのも良い。ただ、前中盤の共和制、帝政初期の頃の内容と比べ、後半五賢帝以降は進行が駆け足気味で、そこが少し残念。 2014/05/03

T2y@

24
著者は、カエサルもハンニバルも、人間的弱さにフォーカスしシニカルに描いている故に、歴代皇帝、英傑全員が愚帝の様だが、国家・仕組みとしてのローマは評価した形で綴られている。 “アリは愚かだが、コロニーは賢い。” 元老院と、その時代の為政者による、帝国500年の栄枯盛衰を、読み易く一冊に纏めた筆力も素晴らしい。2014/07/31

KAZOO

24
昔ハードカバーで読んだときはローマの歴史についてのしっかりした文献はあまりなかったので非常に印象に残った覚えがありました。今文庫本で読みなおすと若干物足りない感じがします。塩野七生さんの本はある部分は詳しくある部分はさらっとしているのですが、この本も同じである部分は非常に生き生きと書かれていますがそうでない部分もあります。まあ1冊で読めることはいい時もあります。2014/02/13

TS10

18
王政ローマから西ローマ帝国滅亡まで、諧謔的な筆致で古代ローマの政治、社会を生き生きと描き出す。勇敢な支配階級に率いられて周辺部族を押し退け、大帝国を築き上げたローマ人なれど、内乱の一世紀を経て支配階級が没落していくに伴い、その軍隊は徐々に周辺部族に取って代わられ、ローマ人の帝国は実質的に消滅していったのである。このことの原因をイタリア人家庭の崩壊と少子化に求める著者の指摘は鋭い。2023/11/30

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