中公文庫<br> 勝海舟の嫁 クララの明治日記〈上〉

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中公文庫
勝海舟の嫁 クララの明治日記〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 598p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122026001
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C1121

内容説明

明治八年、商法講習所の教師として招かれた父親にしたがい、十四歳のクララは一家とともに来日する。のち勝海舟の三男・梅太郎と国際結婚、一男五女をもうけ、明治三十三年にアメリカへ帰国するまで、大小のノート十七冊に及ぶ日記を遺した。上巻では来日より明治十一年七月十八日までの日記を収録、純粋な少女の目に映った当時の日本の風俗、勝海舟ら明治の礎を築いた人々の日常を生き生きと描写する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

14
15歳の少女が、明治政府の高官と親しく付き合い、明治天皇や徳川家達を晩餐会に招待したりされたりの付き合いを行うというところに、明治時代の日本の立場の低さが伺われる。将来作家になりたいというだけあって、描写が実に詳細で、見たものすべてを覚えていて書き写しているかのよう。公開を前提に書いている日記ではないので、独断や偏見ももちろんある。日本人とは恋愛関係になるはずがないとい書いた彼女が勝海舟家に嫁ぐとは。そして明治も10年たって、なぜか江戸幕府の人気が復活していることも書かれていて、いろいろと目からウロコ。 2020/07/19

本の蟲

12
誤解を招くタイトルだと思う。正確には「勝海舟の庶子、梅太郎に嫁いだことで勝家に嫁に来た」米国娘の日記。勝海舟の息子が国際結婚したのは、何かで読んでおぼろげに知っていたが、その嫁に当たるクララ・ホイットニーの日記が出版されていたのは知らなかった。お雇い外国人となった父に連れられて、家族と来日したのがクララ14歳の頃。父の雇用に関しては行き違いが多く、様々なトラブルに見舞われる中、勝家と家族ぐるみの付き合いが始まる。旧大名や華族、明治の偉人たち(福沢諭吉、大山巌ほか)来日した著名外国人との交流も随分多い(続2022/02/26

印度 洋一郎

4
明治初期、家族と東京へやってきたアメリカ人少女が見た「東洋の国ニッポン」を記録した貴重な本。彼女は、後に勝海舟の息子と結婚することとなる。とにかく、引っ越しをすると福沢諭吉が手伝いに来るわ、クリスマス・パーティを開くと徳川家達(当時の徳川宗家当主)が遊びに来たりして、明治初期の有名人が大勢登場するのも読みどころ。在日外国人の女の子達と「女子会」をしたり、ショッピングや旅行も楽しみ、勝海舟の娘の逸とは大の親友になったり、十代の女の子らしい記述もあり。その一方、熱心なクリスチャンなので仏教や神道には手厳しい。2012/07/07

khiikiat

1
1875年に15歳で来日した米国人少女クララの日記。勝海舟福沢諭吉はじめ往時の重要人物の印象が少女の目を通して綴られる。正直政治的知見ないミーハーな女の子の東京生活些事記録に留まるけれど、それがかえって面白い。時代が過ぎればあたりまえの日常の記憶がいちばん喪われる。よくぞ記録が遺された。のんびりした若々しい明治日本の日常。同じ年頃の勝の娘とは親友になり、知人おばさんの悪口言っていたらすぐ側に当人がいることに気付いて二人して慌ててダッシュ、物陰に隠れ顔を見合わせ大笑。女子高生は140年前も女子高生だった(笑2014/01/26

讃壽鐵朗

1
単純すぎて面白くない

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