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出版社内容情報
「米軍の沖縄侵攻も間近と思われた昭和二十年三月十一日、私は参謀本部からの密命を受けたのだ」。もう一つの大戦を描く表題作を含む、SF傑作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
236
藤子・F・不二雄先生の本格的なSFマンガ短編集で笑いは控え目ですが、いろんなタイプの8つのSFが味わえて現代人として反省も促され大いに勉強になりましたよ。『超兵器ガ壱號(いちごう)』第二次世界大戦の末期で日本の戦局が不利になってきた時に若い海堂少尉が無人島に出頭を命じられる。彼は言語学の専門家で、島には大男が横たえられてワイヤーで固定されており近くにUFOがあった。軍の指令は異星人の言語を解明して彼と意思の疎通を図り日本軍に協力させよという内容だった。やがてコミュニケーションが成立し日本の為に戦うと誓う。2022/03/30
akihiko810/アカウント移行中
21
藤子Fの短編集。第二次大戦末期、日本軍が発見した巨人・ガリバーにより戦局が一転する。表題作他8編。7/10点 藤子FらしいSF短編集。お話としては、やはりFらしくそこまで捻りがあるわけでなく、そこがどこか懐かしい 2022/11/07
緋莢
14
8編収録。昭和18年、とある島に呼び出された海堂少尉。大学で言語学を専攻していたという理由で呼ばれた海堂が、その島で見たのは巨人だった。共にある巨大な宇宙船で来たと思われる巨人と交流する海堂。その巨人は「超兵器ガ一号」として、圧倒的不利な戦況を打開する…表題作「超兵器ガ壱號」では、その圧倒的な力で第二次世界大戦で日本を勝利させるガ一号。しかし、戦後、ある問題が浮上します。短編だと歴史改変までいくのは難しいですが、にしても、オチは弱いなぁ…と(続く2022/08/16
のっち
6
☆☆☆★こちらも傑作揃いの傑作短編集。私的ベスト3は、戦時中を舞台に巨人の活躍を描き、じっくり読ませた上で最後のオチが見事な「超兵器ガ壱號」。タイムマシーン造りに執念を燃やし、さりげなくだが未来を変えることに成功する「あいつのタイムマシーン」。他人の心の声が聞こえてしまう少年の悲劇を描いた「耳太郎」で。それ以外にも現代社会に警鐘を鳴らすような作品もあって、とても読み応えがあった。2013/12/11
v&b
5
疲れていて、うまく読めなかった。影男は意外に複雑か。ラストの恋人の絵はなかなか。星新一と美学似ているか。2019/03/09