中公文庫<br> チベット 旅の百日

中公文庫
チベット 旅の百日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122019768
  • NDC分類 292.29
  • Cコード C1126

内容説明

1955年の民主改革以後、封建農奴制が廃止され社会も経済も大きく変化したチベット。海抜5000メートルの中、頭痛、不眠、無力感等に襲われ困難を体験しながら、チベットの風土、地理、人情をさぐり、人間らしく生きられるようになった人びとの素顔と新しい暮しぶりを正確に伝える見聞記。

目次

蔵北草原に入る
伝統の祝日―賽馬節
大自然に生きる人びと
地熱・温熱・温室・発電
いよいよラサへ
茶畑のひろがる別天地
南部の水郷
ローパ族の村にて
山南 チベット族の発祥の地
最後の旅程に入る
英雄の町山男の町…
チョモランマ峰の旗雲
さらば青蔵高原

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅子

2
「和平解放」間もないチベットを旅した雑誌『人民中国』の記者の記録。まず気になるのは地名が今日一般的な表記と異なっていること。シガツェをジガセ、ヤルツァンポーをヤルザンポーと記し、山名に至っては一体どの山のことか全く分からず地理的にノジンカンサンかな?とか想像するしかない。チベットの「和平解放」前の農奴社会を強調したり、その文化を漢民族の文化と比較してみせたり、なんだか自民族を相対化できてない感じがすごくするが、紀行文としては面白く読める。親切で義理と人情に厚く、金に全く固執しないチベット人の誇り高さ。2024/04/17

tokumei17794691

0
・古本屋で即買い。・中国の雑誌社の取材記だが、富士山、琵琶湖、日本人の名字をたとえに出すなど、「日本人向けに書き改めたような翻訳」。・ラサの東側、四川省との境に近い所にもページが割かれていたのが新鮮だった。・「善意」であっても、近代文明から孤立し、原始的生活を送る人たちに、「文明人」が接触して良いのか? 「文明化」を図るべきか? 図らぬほうが良いのか? 分からぬ。・バター茶の作り方、牛皮船、温室栽培について取り上げられていたのが良い。・カラー写真が表紙のみなのが残念。被写体の性別・表情が分からぬものもある2023/01/29

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