中公文庫<br> わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡

中公文庫
わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 629p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122019454
  • NDC分類 289
  • Cコード C1123

内容説明

歴史的(イストーリコ)、喜劇的(コミコ)、悲劇的(トラージコ)…。大きく変わる時代を“仕事”の場として生きた一人の男。「君主論」の作者は、なにを見、なにを行ない、なにを考えたか。ルネサンスのイタリアを華やかに彩り、その終焉に立ち合った一人の有能な男の生涯を現代に甦らせる大作。

目次

序章 サンタンドレアの山荘・500年後
第1部 マキアヴェッリは、なにを見たか(メディチ家のロレンツォ;パッツィ家の陰謀;修道士サヴォナローラ)
第2部 マキアヴェッリは、なにをしたか(ノンキャリア官僚初登庁の日;西暦1500年の働きバチ;チェーザレ・ボルジア;マキアヴェッリの妻;“補佐官”マキアウェッリ)
第3部 マキアヴェッリは、なにを考えたか(『君主論』誕生;「わが友」グイッチャルディー;「わが魂よりも、わが祖国を愛す」;ルネサンスの終焉)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aisu

13
読み終わるのに時間がかかりましたが、毎回ページを開く度に、500年前のフィレンツェの中にすっと入ってしまうような不思議で楽しい読書体験でした。マキアヴェッリの生涯も面白いですが、サブタイトルがフィレンツェ存亡とあるように、1492年ロレンツォ・デ・メディチ亡き後のフィレンツェの歴史〜政治体制の変遷を知る事が出来ました。2018/10/20

Tomoichi

12
マキャベリを通して副題の通りフィレンツェ共和国の存亡を描く。マキャベリズムという言葉は知っていたが人間マキャベリは中々面白い。不遇のうちに亡くなり、墓も無縁仏になってしまったが「君主論」等を残すことにより永遠になったと云える。しかし当時の法王の生臭坊主っぷりには驚きます。ルターが登場するのもうなずけます。法王については「神の代理人」を読んで勉強します。2015/07/06

aisu

11
同著者の「マキアヴェッリ語録」は読んだ(家にある)がこれはないので読んでないのだと強く?思い込んでいて、読み始めてデジャブ感が・・・。それでも「語録」「チェーザレ」と被ってるせいよと自分を言い聞かせながら読み続け、ここに登録に来たら、3年前の自分が!!大丈夫か自分・・・大丈夫じゃないゾ。感想も3年前とほぼ同じことを書こうとしていました。年取った人?が何度も同じ話をするはずですね。いや、読書は時間がかかったけど面白かったですけどね。2021/08/26

Kentaro

4
政治を論じたマキアヴェッリの二大著作は、「君主論」と「政略論」である。君主論は、君主制下での権力はどのように獲得でき、どのようにすれば維持できるかについて論じている。それに比べて「政略論」は共和制を主としながらも、それぞれの政体下での、権力とその適用について論じている。マキアヴェッリは君主論にて、政治権力を獲得するには悪しき行為も有効であると断言している。その為、マキアヴェリズムという言葉は忌まわしく不吉であるという印象を持った言葉となった。権力を欲すれば、その方法はひとつである。それは、冷徹である事だ。2018/06/24

源次/びめいだー

3
マキアヴェリズムで有名なマキアヴェッリ。彼が「なにを見たか」「なにをしたか」「なにを考えたか」という構成で書かれた著作。面白かったです。2019/04/25

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