内容説明
シベリヤ出身の修道僧ラスプーチンは、ロマノフ朝最後の皇帝ニコライ２世の皇太子アリョーシャの難病を不思議な祈祷療法で癒して、絶大な信頼を得た。とくに皇后の寵は常軌を逸しており、宮廷内で権力をほしいままにしたラスプーチンは、妖しい魅力で貴婦人たちを淫楽に誘い、高官の任命権をも掌中にした。貴族や軍人に諸悪の根源と見なされ暗殺されるが、普通人なら一口で死ぬほどの毒を飲まされても２時間余りも平然としており、ピストルで心臓を撃ち抜かれてもまた息をふき返すという、怪物のような男の生涯を克明に描く。
目次
宿命の密会
運命の予兆
〈鞭身派〉の異端
聖霊の船
未知なる世界へ
恐怖の声
フェオファン大僧院長
聖ペテルブルグ制覇へ
亡霊の手
信じがたい奇蹟
故郷への凱旋
保障としての存在
霊の冒険
美女の集い
大いなる拒否
不倶戴天の敵
舞踏狂
雪崩うつ肉弾
権力の絶頂に
邪淫礼讃
陰鬱な北欧のヴェネツィア
ユダの手
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
55
2014.01.11（01/10）（つづき）Ｍ.グリッランディ著。 01/10 1912.10.18、バルカン同盟諸国はトルコに対し宣戦布告した。 ヨーロッパ大戦前の危機。 キルク・キルリーサ、クマーノヴオ、リューレグルカス、サロニカでつぎつぎにセルビア、ギリシャ、ブルガリアの同盟軍が大勝利を博していた。 ラスプには不吉な予兆であった。 今度はブルガリアがギリシャとセルビアの両国と対立。 2014/01/11
i-miya
53
2014.02.24（02/10）（つづき）Ｍ.グリッランディ著。 02/24 （Ｐ300） フランス、好戦的ポワンカレー大統領。 バルトゥ首相と手を組んだ。 イギリス、海軍力を強くしている。 2014/02/24
i-miya
48
2013.12.06（12/06）（つづき）Ｍ.グリッランディ著。 12/04 （ｐ296） ニコライ２世、バルカン紛争、「ラスプーチン、お前は恩知らずだ、富と威光を与えたのはこの私たちだ」 大公妃マリーヤが一党の首領。 ラスプーチン時代の戦い、もう一人、ラスプーチンを敵視するロシアで最も裕福な貴婦人ジナイーダ・ユスーポヴァ公爵夫人。 ７. 舞踏狂。 ラスプーチンが権勢あるニコライ・ニコラーエヴィチ大公一家の不興を買っていたころ、ヨーロッパの情勢、ますます悪化。 2013/12/06
i-miya
39
2013.03.31（つづき）Ｍ.グリッランディ著。 2013.03.31 宗務院評議会。 教会の集まりへ行くラスプーチン。 足を集会場へ一歩踏み入れた瞬間、10人の襲いかかり。 ゲルモーゲン、イリオードル、コリヤーバ。 イリオードル、主教用十字架を振り上げ、ラスプーチンに振り下ろす。 生涯残る傷を負うラスプ。 ニコライの反応、早く、教会に巣食う一派に打撃。 上がる株、入る金、捧げもの。 善意のものはだれもいない、とラスプ、了解。 2013/03/31
i-miya
39
2013.02.13（つづき）Ｍ.グリッランディ著。 2013.02.12 オリガ・ロフチナをラスプーチンから遠ざける画策、イリオードル、手を尽くす。 ロフチナに手紙を出す。 ロフチナ、乗ってくる。 呼び出しに応じて、話を聞くロフチナ。 いろいろなメリットがありますよ、（夫の昇進、経済的利益）と誘う。 しかし、オリガは、最後の一線で、乗ってこない。 裏切ることは、できません。 2013/02/13
