中公文庫<br> 海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈下〉

中公文庫
海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 607p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122016354
  • NDC分類 237
  • Cコード C1122

内容説明

交易に命運を賭しながらも、その美しい国は、トルコとの長い抗争・新航路発見の嵐を経て、“質から量へ”の近代の夜明けのなか、ナポレオンの侵略によって滅亡する。“地中海の女王”と謳われた海洋国家の歴史を描く華麗壮大な叙事詩。

目次

第8話 宿敵トルコ
第9話 聖地巡礼パック旅行
第10話 大航海時代の挑戦
第11話 二大帝国の谷間で
第12話 地中海最後の砦
第13話 ヴィヴァルディの世紀
第14話 ヴェネツィアの死

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

74
上巻のワクワク感と比べ、意気阻喪で読んだ下巻。歴史の事実を知っているとはいえ、衰退、滅亡の物語はやはり寂しい。ヴェネツィアに限らず、繁栄すればするほど他国から目を付けられ、そして宗教の問題も絡み…と滅亡の物語はどこも同じなのかもしれない。世界史音痴の私も少しは歴史が分かるようになってきた。次は地中海3部作を読む!2014/10/30

カザリ

49
おお~、トルコ戦以降は断片的にしか読めなかった。世界史の知識がないから。とはいえ、なんというか、後半の絶対王政に押されていく物量戦を乗り切っていこうとするヴェネチアがなんか、ほんとうに寂しい。それ以上にラストの筆致が淡々としていて、最後に年表がくるのが、ほんとうに寂しい。だって、この本ほんと長いし、2冊合わせて1000p超えるし、それを二日で流してもけっこうな時間過ごしたわけで、そうするとなんか終わっちゃうのがさみしいのよ。。なんかRPGクリアしてしまった寂寥感というやつ。。また読む!!2015/09/13

ehirano1

39
下巻は興亡の”亡”についての話。他を圧倒していたヴェネツィア共和国といえど栄枯盛衰のドグマにはやはり逆らえずも、ビザンティン帝国のようにヤケクソの破れかぶれではなく、”優雅”に衰え、そして安らかと言って良いくらいに息を引き取った。やはりこの共和国は最後まで格が違っていたんだな、と。2016/03/02

36
ヴェネツィアの物語、後半戦。塩野さんの文章をよむと、気持ちが落ち着くということがわかりました。海との結婚式が開催される5月に、是非訪れてみたいです。2016/06/20

ehirano1

26
”聖地巡礼パック旅行”の項は旅行記としてとても面白いです。これにもう少し詳細を加えて別途書籍にしてもらえませんかね、塩野先生。2016/03/20

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