中公文庫<br> 野ウサギの走り

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中公文庫
野ウサギの走り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122015920
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

内容説明

野ウサギは不思議ないきものである。人間の世界の近くで生きながら、真実の生態は明らかにされていないという。運動性の知覚にめぐまれた野ウサギ特有の不意の方向転換、跳躍。意外性にみちたこの野ウサギの走法に近づくことで、イメージの凝固を避け、思考の振動、思考の自在な展開をみちびこうとする、プレイフルで冒険的な一冊。

目次

野ウサギの走り
聖杯を探求するタンタン
「唯物論」の革命へむかう泳法
ジャングルの哲学
バリ島のジョルジュ・バタイユ
逃走者のための神秘主義
フィールドワークする人工知能
ダンス・イン・ネバーランド
離脱の漂泊船
声の「悟り」
浮上するユダヤ教、その危険な魅力
高速感覚領域のボエティックス
博物学または文体のマシナリー
孤独な長距離ランナーのために
音楽と言語の新交配法
最澄の冒険〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

eazy

0
野ウサギってのは行動スピードが速すぎて実はその正確な生態はわかっていないんだと。 まぁそのへんがおもしろかったけど。 バリ島のマジックネタとかは・・。2006/03/01

中村蓮

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時代の産物。 現在はこの手の思想は「それってあなたの感想ですよね」とか「なんかそういうデータがあるんですか」で片づけられそう。今の積み上げる知性の形ではなくて、掘り下げるような知性というか、飛び跳ねる知性というか。 余談ですが、人類学専攻の学生が優等生ってのも特に時代を感じます。僕の同窓生は卒業間際までレヴィ=ストロースはファーストネームがレヴィでファミリーネームがストロースだと思ってくらいですから。2023/01/28

ピロン

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妙な題の本だが、この「野兎の走り」とはよく言ったもの。「振動」がこの本のテーマ。きちがいじみた方向転換、歩幅の乱れ、中心の移動、突然の跳躍。まさに「野兎に走り」。 これだけ自由自在に飛び回れば、著者は、人間を超えて 野ウサギだ、と実感する。2018/07/11

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