中公文庫<br> 回顧七十年

中公文庫
回顧七十年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122014411
  • NDC分類 289

内容説明

2・26事件後間もない国会で「粛軍演説」を行い、大きな衝撃と感動を与えた著者は、また日中戦争の処理に関する質問演説を行い、そのため議員の圧倒的多数の投票により、衆議院議員を除名された。軍部全盛の時間に身を賭して、憲政の炎を護ろうとした、孤高の政治家がせつせつと記す。

目次

上京し、弁護士となる
衆議院議員に初当選
立憲同志会結党のころ
無念の内閣不信任案提出
利あらず落選
関東大震災
普選法案の代表演説
政友会議員の乱暴狼藉
浜口首相、撃たれる
兵庫県会で民政党大勝
安達内相、暗躍する
普通選挙法成立
長男重夫の死
2・26事件起こる
粛軍に関する質問演説
日中戦争勃発
阿部内閣の退陣を迫る
日中戦争に関する質問演説
議員を除名される
近衛公に意見書を出す
妨害を乗り越えて議席回復
翼賛政治会結成される
日本進歩党の創立に参画
公職追放、政界を揺がす
第1次吉田内閣に入閣
資料 斎藤隆夫政治演説(粛軍に関する質問演説;日支事変処理に関する質問演説)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

3
憲政の神様と云われる尾崎行雄の生涯を、ものの本で読んだ時に味わった感動は忘れられない。昭和初年に国を誤った原因が何処にあるかを考えたときに、普通選挙(1928年成立)で選ばれた政党政治家は何を成していたのか、思案せざるを得ない。本書収録の226事件直後の粛軍演説と支那事変後の反軍演説、そして前後の流れを読めば、まさしく「自己の所信を断行するところの決心もなければ勇気もない、1日を弥縫するところの政治をやる」輩が多かったという事実が見えてくる。2014/10/20

TK

0
2018.5.10〜2018/05/27

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