中公文庫<br> 新中間大衆の時代―戦後日本の解剖学

中公文庫
新中間大衆の時代―戦後日本の解剖学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p
  • 商品コード 9784122013926
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C1130

内容説明

学界と論壇に新鮮な衝撃を与えた「新中間大衆」の観念を駆使しての、日本の体系的現状分析。保守支配の政治・経済から、変動相場制批判に及ぶ現代社会論。

目次

序章 ひとつの時代の終り―日本という名の現象
1 戦後日本の経済システム―経済と行政のインターフェイス(戦後日本企業の特性;戦後政府介入のシステム特性;戦後経済システムの終焉)
2 戦後日本の政治システム―新中間大衆政治の時代(新中間大衆の出現;保守支配の構造)
3 戦後国際環境の変動―20世紀から21世紀へ(20世紀システムの衰退―新自由主義経済政策批判;世界経済解体の症候群―吉冨勝氏の批判に応えて;21世紀産業文明への展望―「技術パラダイム」論による一考察)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

2
戦後の日本のおかれた状態を経済システムと政治システムと国際環境の面から分析しています。昭和59年に出版されたもので最近の動向は入っていませんが戦後の昭和を見直すうえでは非常にいい文献ではないかと思っています。2013/11/10

station to station

0
1980年代、世界の中で日本経済が一人勝ちとも言えるほどの状態にあった時期の著作。経済的な格差が縮まり、社会的な階級意識も弱まり、ほとんどの日本人が自分を「中流」だと認識していた時代に、「新中間大衆」という概念を提示した意義は大きいだろう。彼らはかつての中産階級が持っていた勤勉や節約などの手段的価値よりも、よかや私生活といった即自的価値に重きを置くという指摘はおそらく的を射ている。前半部の戦後日本の産業政策をめぐる議論も、費用逓減産業における政府の介入の意義などを論じており面白い。2020/05/02

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