中公文庫<br> ちょぷらん島漂流記

中公文庫
ちょぷらん島漂流記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122013070
  • NDC分類 913.6

内容説明

台湾の島ちょぷらん(秀姑巒)での9年にわたる、苦難の漂流民生活。順吉丸の船頭文助らの波瀾にみちた漂流の顛末を、自由奔放な空想と夢で描き上げた、興趣つきぬ長篇小説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ken05

2
著者が「夢と空想とを自由奔放に加えて作りあげた」と述べている通り、なかなかにロマン溢れており読ませる。底本『享和三年癸亥漂流台湾チョプラン島之記』所収の図版も挿絵として使われエキゾティシズムに拍車をかける。いくつかの漂流ものを読んだが、本書の最大の新味は流れ着いた蕃族の集落での虜囚生活がメインで描かれていたこと。アミ族や台湾府の習俗、文化などは物珍しく興味深く読めたし、そこで暮らすアンドー、馬安、アゴト爺などの異国の人々も漂流民以上に魅力的であり物語を抱えていた。わけても情熱的なアミ族の女カアネは秀逸で、2009/08/28

ありさと

0
江戸時代に漂流して台湾のちょぷらん島に辿り着き九年の歳月を経て帰国した船頭の実話を元にした小説。運が良かったのか悪かったのか、島民の奴隷になったり集落のもめ事に巻き込まれたりとにかく波乱万丈の物語り、なんだがいまいち退屈に思ってしまった。2017/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/465100
  • ご注意事項