中公文庫<br> 檀林皇后私譜 〈上巻〉

中公文庫
檀林皇后私譜 〈上巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 354p
  • 商品コード 9784122011687
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃいろ子

34
闇に怨霊が跳梁し、陰謀渦巻く平安京に絶世の美貌と聡明さゆえ、一族の衆望を担って宮中に入る橘嘉智子、、、と。 いや、これ読むしかない!というあらすじです。大好きな王朝序曲とも被るのでそちらもパラパラ再読。 冬嗣のキャラが違い過ぎて、そこも楽しい!嘉智子は橘奈良麻呂の孫なのですねー。聡明な彼女が、野ざらしにされ山積みされた死体の数々を見て、どう感じどう心に刻まれたのか。後編が楽しみだ。また知識浅い私にとっても名前が出てくるだけでドキドキワクワクしてしまう空海、橘逸勢、そして薬子や仲成、高丘親王!さぁー後編へ。2023/05/14

巨峰

24
怨霊と陰謀が渦をまく平安朝初期、桓武、平城、嵯峨天皇治世を謀叛人の孫、橘嘉智子がいきぬく。かなりの巨編です。あまり小説に描かれない時代だけに、興味をそそられています2011/12/23

こぽぞう☆

18
30年ぶりくらいの再読。30年間の私側の蓄積により、昔に読んだときとはかなり違った印象。多分未読の「穢土荘厳」も近々届くので楽しみ。2016/06/20

hoiminsakura

11
杉本苑子氏の品格のある文章で橘嘉智子の後の嵯峨天皇への輿入れから、薬子の変の直前までが語られる。親しい従兄の橘逸勢が最澄や空海と共に唐に渡り一人うらぶれて最後に帰国する姿、平城天皇と薬子、その兄仲成の暗躍、譲位して嵯峨天皇の時代となるも病が完治して後悔し平城京に新たな都を建てんとする平城天皇。嘉智子は嵯峨天皇を巡る女達の間で悩みながらも開眼していく。 相変わらずの朝廷と貴族の平安ドロドロ劇。上巻だけで辟易してきたが、下巻は昆虫の本や冒険談などと並行して読むことで心の平安を保ちつつ読破しよう。 2020/04/04

はるまさ

9
平安時代初期の朝廷内で何世代にも渡って続く陰湿な権力争い、の図が神野王子(後の嵯峨天皇)の妻・橘嘉知子の視点を通して描かれている。実の兄弟や血縁者同士、陥れあい、殺しあって…一体そんなにまでして権力の座ってほしいものなのか!?…と庶民の私はつい思ってしまう。複雑な婚姻関係、血縁関係もあいまって、皆それぞれに抱いた野望が絡まりあい、火花を散らしあい、物語が進んでいく様が、人間心理の奥底をえぐりだしているようで、怖い気もしたが非常に面白かった。2013/07/04

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