中公文庫<br> 国富論 〈2〉

中公文庫
国富論 〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 516p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122005419
  • NDC分類 331.42

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

16
有名な「神の見えざる手」はこの第二分冊に収録された第四編第二章に登場。以前読んだ岩波文庫水田洋監訳版では分からなかった。(水田訳は「みえない手」。間違いではないのだが…。)重商主義、そして重農主義をも批判し、自由貿易を擁護する。当時植民地だったアメリカの立場に理解を示したり、のちにマルサスが提起し、ケインズが大成した有効需要の考え方も展開されているなど他にも注目すべき点は多い。500ページもあり、読むのは大変だが、経済学の古典として永遠に読み継がれるべき価値のある本。2021/03/03

Orange

2
連日、ニュースで保護貿易という言葉を見ない日がないというこの時期に2巻を読むなんてある意味ラッキーなのかも。今の世の中をスミスがみたら「やっちまったなー」とか「オメーなにやってんだよ?」ぐらいは言ってたかもしれん。あと奴隷について「財産を取得できない人間は、できるだけたくさん食べ、できるだけ少ししか働かないことだけを考え、他にはなんの関心も示さないものである」とかあって、なんだよ、昔からわかってたんじゃねえかよ。2017/04/14

2兵

1
主に重商主義批判が大半を占める巻。資本を投下する順番は、農業>製造業>外国貿易であるとし、輸入に対する様々な制限と輸出に与えられる各種の奨励は本当に正しいのかと問う。そして第四篇・第二章では遂にかの有名な『見えざる手』の論理が登場。「(前略)かれ自身の利益を追求してゆくと、かれは、おのずから、というよりもむしろ必然的に、その社会にとって、もっとも有利な資本の使い方を選ぶ結果になるものなのである。」中盤以降は、当時新植民地と呼ばれていたアメリカへの言及や、重農主義についても論じられる。いよいよ次巻で完結。2019/04/14

ガイちゃん

1
アダムスミスの重商主義批判が中心的に書かれていた。2019/02/18

rbyawa

1
なぜかイギリス(アダム・スミスはスコットランド歴史学派の人ですが)の植民地であった当時のアメリカを筆頭に植民地論が述べてあり、イギリスが「マシ」(次点フランス)だったのはやっぱりなにも人道的だったからではないな、と納得。人道的なほうが儲かるんだよね、というのは2巻を通じてのテーマでしょうか(前半が領主と封建体制について、優しい領主様は他より長く領土を保持するっつー話かしら)。

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