感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シ也
33
新撰組結成に至る前夜、そして函館戦争までを描いた作品。本自体は薄いが中身は濃厚で、読みごたえがあった。新入生は漫画やドラマで得た程度の知識しか殆どと言って良いほど無く、改めてこうして読むとすごい武装集団だなと実感。隊士たちそれぞれに焦点を当てた作品をもっと読みたいと思った2016/04/06
ホシナーたかはし
9
久しぶりに再読。歴史書としては個人的に最高点。2021/10/10
さっと
8
新選組といえばまずこの一作。古典的名作にして記念碑的作品。新選組の結成から瓦解まで、だいたいのところは頭に入っているけど、そういうのをスタンダードにした一端が本書でありましょう。単に歴史叙述に始終するんでなく、古老からの聞き取りであったり、書簡であったりから当時の情勢や感覚をすくいあげて肉付けをする。『新選組血風録』の司馬遼太郎は民俗学的手法といっている。三部作ということで、こちらは入門編らしく池田屋事件はじめよく知られたエピソードが多かったので、のこり二巻、どんどんマニアックになっていくことを期待する。2018/06/03
ひじかたこしぞう
4
昭和3年に刊行された為か、昭和50年生まれの僕にとってはなかなか読解力を試される書であった。当時を生きた方々や隊士達の遺族(兄弟、親戚、子供)の生の声には【新選組】は実際に存在し、近藤や土方達は実在した人だったんだなと改めて実感した。そして、それまで読んで来た新選組関連の小説の背景を、リアリティあるものとして感じる事ができた。2020/02/22
ホシナーたかはし
1
正義がどちらにあるか、て話ではなく、新撰組の活動・最初から最後までの記録書です。攘夷(外敵を打ち払う事)を勤王(朝廷)側で行うか佐幕(幕府)側で行うか、新撰組に偏った見方をしているわけでもなくたんたんと記録しているところがとても良いです。最近の、二次創作しか読まずに変な新撰組マンガを描いている輩に読ませてやりたい・・・。2014/07/10