中公文庫<br> 世界の歴史 〈6〉 宋と元 宮崎市定

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中公文庫
世界の歴史 〈6〉 宋と元 宮崎市定

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  • サイズ 文庫判/ページ数 499p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122001794
  • NDC分類 209
  • Cコード C1120

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

10
宋から元までは経済・文化面で大きく発展した時代だった。特に石炭による火力革命は、製鉄が容易になり鉄器が広く普及するなど大きな変化の一つだった。鉄製の農具は生産力は向上させ、鉄の武具は宋軍の攻城戦の粘り強さやモンゴル軍の征西にも影響を与えたようだ。2018/05/12

よしひろ

7
宋学が気になった。そして、遼・金・モンゴルと中国は遊牧民の侵入に苦しめられる。2016/03/27

coolflat

7
五代十国~北宋~遼・西夏・金・南宋~元朝滅亡までの中国の歴史。節度使について。中央政府は、徴税権を節度使に委任していたため、各地方の州は次第に節度使に隷属してしまい、中央の命令が直接に届かなくなってしまう。節度使は中央へ送るべき租税を私有して中央へ送らず、朝廷の軍隊を自分の私兵のように隷属させた。この結果、節度使は強力となる。唐末五代の武断政治は節度使によるものであった。だからこそ宋代において節度使の力を削ぐ必要があった。宋代における文治政治への転換は、皇帝の独裁的な中央集権体制を固めるという事であった。2015/09/08

Hiroshi

4
唐の滅亡により貴族制の時代が終わり、実力を持った軍人が横行する五代十国(後梁・後唐・後晋・後漢・後周)(前蜀・後蜀・呉・南唐・荊南・呉越・閩・楚・南漢・北漢)となり、宋、遼と金と南宋、元までを見ていく本。中国史は農業民族と遊牧民族との闘争である。匈奴のように遊牧民族は漢化すると自身の特徴を失い弱くなるので長く続かない。だが契丹人の遼は民族の漢化を防いで長く支配した。安禄山の乱(755)により異民族の節度使が河北の三鎮となり、黄巣の乱(875)以後は朱全忠・李克用など節度使の軍閥割拠となり、唐が滅んでいく。2023/04/07

kanaoka 56

3
西アジアの森林資源の枯渇による文化的衰退と、これに変わって、中国における石炭による火力革命による鉄の増産・陶磁器の発達。先進地域の逆転による、北方遊牧民族の勢力争いの変化。そして北東アジアにおける遼、金、元の台頭。中央集権制度を確立し、近世社会に突入した中国(宋)と、これを取り巻く遊牧民族との攻防。ヨーロッパのルネサンスに遥かに先立ち、宋代において中国は、消費経済、大衆文化が興隆する。2022/09/03

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