中公文庫<br> 世界の歴史 〈3〉 中世ヨーロッパ 堀米庸三

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中公文庫
世界の歴史 〈3〉 中世ヨーロッパ 堀米庸三

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  • サイズ 文庫判/ページ数 499p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122001688
  • NDC分類 209
  • Cコード C1120

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

13
大体4世紀から15世紀辺りまでの中世ヨーロッパの通史。政治・文化・その他小話のバランスが良い。1974年の本なので現代にそぐわない表現が多々あるものの内容自体には古さを感じなかった。絶版なのが惜しまれる良書だと思う。2018/03/18

紙狸

8
文庫版は1974年刊行。欧州中世における封建制の勉強のために読んだ。封建社会における主従関係は、「主」が「従」を自分の家で養う(=家子郎党にする)か、土地を与えて自活させるか。前者だと、血縁以上の人間関係が築かれる。土地を媒介にした人間関係が発達すると、遺産相続を巡って家族・親族同士が争うようになる。ここまで読んで、そうか封建制というのは、血縁を超える人間関係を生み出したのだ、と気づいた。日本にもそれはあてはまるだろう。封建時代をくぐり抜けたかどうかは、国・民族の性格に刻印されている。2020/01/16

coolflat

8
中世ヨーロッパの歴史。個人的メモ。726年の聖像禁止令。発布したのはビザンツ帝国レオ3世だが、イスラムとの戦争での勝利の元となった小アジアの農民が、オリエント風の神秘主義を信じ、聖像礼拝を偶像崇拝として反対したのが原因。のちのカールの大冠に発展。中世における封建社会の本格化は、ノルマン人の侵入によって。中央権力の徹底的分散→分散してできた地方小権力。封建社会の崩壊は百年戦争に見てとれる。封建諸侯による従軍義務でなく、国王が直接傭兵を雇う事に性質が変化。封建社会では見られなかった農民兵士。絶対主義の始まり。2015/07/18

tieckP(ティークP)

7
執筆は7割堀米氏で3割木村尚三郎。新版中公世界の歴史の中世の巻は、質については疑わないが、あまりに政治史の情報が足りないという恨みがあって、評判の良いこちらを読んでみた。少し字が小さいのが欠点ながら、たしかに政治史と文化史のバランスが非常に良く、本一冊として完成されている。要所に慧眼も披露されていて、イギリス・フランス・ドイツの発展の差や、法・議会の成立の差も合っているかはともかく読んでいて納得させられた。西ドイツと東ドイツの分裂が戦後始まるものではないというのも鋭い指摘だと思う。全般に視野の広い一冊。2018/05/21

Hiroshi

5
西ローマ帝国滅亡から英仏の中央集権化までの中世史。フン族の移動によりゲルマン民族が東西ローマ帝国の領域に侵入した。東ゴート、フランク、アラマン、ブルグンド、西ゴート、スエビ、アングロサクソン、ヴァンダルの民族だ。476年に西ローマ帝国が滅亡した。ローマの支配者はオドワケル→東ゴート→東ローマ→ランゴバルド→フランクと代わる。支配者となったゲルマン諸民族は被支配者の2%でしかなく蛮族でもあったので、ローマの文化を引き継いだ。法王は異端のアリウス派のゲルマン人を修道院の布教でアタナシウス派に改宗させることに。2022/12/21

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