感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mentyu
2
飛鳥時代・白鳳期を扱った直木孝次郎氏による時代史。古代史特有の耳慣れない氏族の存在や、複雑な血縁の問題も巧みな文章によって分かりやすい「物語」に再編されている。学術的な話も文献史学に偏らず、考古学による業績はもちろん、難波宮発掘の経緯や苦労話なども紹介されていて考古学をやっている人間としても好意を持てる。ただ、人物や事件を語る際に感情的になってしまっている部分も所々見られるかなと。でもそれもまた面白い。2016/04/25
nowhereman134
1
このシリーズの24巻は去年の1月に「今読んでいる本」に登録したが、途中で挫折したまま。◆この2巻は一気に読めた。とても面白かった。◆古代史だからか、想像力で補っている部分が多い。専門書ではないからだろう、直木氏もかなり大胆に筆を進めている。◆有間皇子のことろと、壬申の乱のところは小説を読んでいるようで手に汗を握る面白さだった。◆ところで、聖徳太子非実在説が最近流行りだけど、それらしき記述が既に書かれているし、最初の遣隋使が600年だということも書かれています。◆お勧めです。2013/04/10
Simon Dazai
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第一巻の井上光貞氏とは打って変わって、直木孝次郎氏は想像力が強く、小説を思わせる文章である。勿論事実に沿った上なわけだが冗長に思われる部分もある。第一巻と比べると、「研究成果」と言えるような内容はあまり含まれておらず、学校で教わる日本史の知識に少し細かな解説を加えた程度であると感ずる。2017/05/15
多読多量連投が日課だった
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持統天皇譲位まで2018/05/14