出版社内容情報
存在論は古代中世以来、ヨーロッパ哲学の根本課題であった。ハイデガーはこの伝統を新たに取り上げ直し、存在の根底を見つめ、生存の基底を直視し、実存の深みを見定めようとする。
内容説明
現象学的解釈学の方法によってあばき出される「現存在」の存在の意味と真相。
目次
内存在そのもの
現存在の存在としての気遣い
第2篇 現存在と時間性(現存在の可能的な全体存在と、死へとかかわる存在;本来的な存在しうることの現存在にふさわしい証しと、決意性)
著者等紹介
ハイデガー[ハイデガー][Heidegger,Martin]
1889~1976。ドイツの哲学者。南ドイツのメスキルヒに生まれる。フライブルク大学神学部に入学するが、哲学研究に転じ、フッサール現象学の影響を受けた。1923年、マールブルク大学教授となり、27年には主著『存在と時間』を刊行。翌年、フライブルク大学に戻り、33年には学長に選出されたが、一年後に辞職した。以降は研究に没頭、第二次大戦後、一時教授活動を禁止されたが、51年に復職、86歳の死に至るまで旺盛な思索活動を続けた。『存在と時間』が当時の哲学界にもたらした衝撃は深甚で、今日も広汎な影響を与えつづけている
原佑[ハラタスク]
1916年(大正5年)千葉県生まれ。東京帝国大学文学部哲学科卒業。専攻は西洋近現代哲学。カント、ニーチェ、ハイデガーなどに関する論文、著書、訳書多数。東京大学教養学部教授、学部長を務めたが、1976年(昭和51年)、停年を一年後に控えて急逝
渡辺二郎[ワタナベジロウ]
1931年(昭和6年)東京都生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。専攻は西洋近現代哲学。カントとドイツ観念論、ニーチェ、フッサール、ハイデガーに関する論文、著書、訳書多数。東京大学文学部教授を経て、現在、東京大学名誉教授、放送大学名誉教授
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ころこ
北条ひかり
肉欲棒太郎
鹿野苑