中公新書ラクレ<br> 吉村昭の人生作法―仕事の流儀から最期の選択まで

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中公新書ラクレ
吉村昭の人生作法―仕事の流儀から最期の選択まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507662
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C1295

出版社内容情報

『戦艦武蔵』『破獄』などの作品で知られる作家・吉村昭(一九二七―二〇〇六)は、公私ともに独自のスタイル貫いた。「一流料亭より縄のれんの小料理屋を好む」が、「取材のためのタクシー代には糸目をつけない」。「執筆以外の雑事は避けたい」一方、「世話になった遠方の床屋に半日かけて通う」。合理的だが義理人情に厚く、最期の時まで自らの決断にこだわった人生哲学を、吉村自身の言葉によって浮き彫りにする。


目次

第一章 日々の暮らしの中で――日常の作法

第二章 これは小説になる、を探して――仕事の作法

第三章 生活の中に文学を持ち込まない――家庭の作法

第四章 書斎と家庭を離れて――余暇の作法

第五章 幸せだなあ、と毎朝つぶやいて――人生の作法

内容説明

『戦艦武蔵』『破獄』などの作品で知られる作家・吉村昭(1927~2006)は、公私ともに独自のスタイルを貫いた。「一流料亭より縄のれんの小料理屋を好む」が、「取材のためのタクシー代には糸目をつけない」。「執筆以外の雑事は避けたい」一方、「世話になった遠方の床屋に半日かけて通う」。合理的だが人情に厚く、最期の時まで自らの決断にこだわった人生哲学を、吉村自身の言葉によって浮き彫りにする。

目次

第1章 毎日の暮らしの中で―日常の作法(大浴場で顔を合わせた人にも自分から挨拶する;年を重ねると見えなかったものが見えてくる ほか)
第2章 これは小説になる、を探して―仕事の作法(世に知られていない、完全燃焼して生きた人間を描く;新しい史料の発掘がなければ書く意味はない ほか)
第3章 生活の中に文学を持ち込まない―家庭の作法(夫婦でメディア出演や講演は引き受けない;小説さえ書いていればいいとプロポーズ ほか)
第4章 食と酒と旅を味わう―余暇の作法(鯛の酒蒸しと分相応の哲学;酒席はほのぼのとしたものでなければならない ほか)
第5章 幸せだなあ、と毎朝つぶやいて―人生の作法(生きてゆくことは、一刻一刻死に接近してゆくこと;一か八かの賭けに奇跡が起きた ほか)

著者等紹介

谷口桂子[タニグチケイコ]
1961年三重県四日市市生まれ。作家・俳人。東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業。2000年5月『エイク』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レモングラス

97
不要な摩擦、トラブルを遠ざける吉村さんの生き方は何度か読んでいても学ぶことが多い。生きているという実感は、確実に死の瞬間がやってくるという前提の上に立ったもの。病期見舞いはしない。死顔は見ない、見せないの章に書かれているレコードディレクターの書面による別れが印象深い。「逢えば現世への未練が残りますので」とのご本人からのお手紙と、永眠しましたという妻の挨拶文。遺志により葬儀は行わず、ご厚情に感謝し‥‥と綴られ、理想の死と。吉村さんの遺言にも、弔花、弔問辞退。弔電、お悔やみの電話、書簡には返事を出さないこと。2024/01/14

fwhd8325

61
吉村昭さんの姿が見えるようです。素敵な一冊でした。作品の感想にはならないけれど。今まで吉村さんの作品を読んできてよかったと思いました。私の場合、迷ったら吉村昭なのです。作品へのこだわりでは「最初の一行が決まるまで万年筆を持たない」とあります。著書の中では作家は演者と表現していますが、演者よりも演出家に近いのだと思います。昭和の時代には、ここで紹介されている吉村さんのような大人がたくさんに多と思います。今は遠い昔のことなのでしょうか。2022/07/25

すだち

40
吉村さんの人生哲学は作品から想像した通り。義理堅く慎重な性格。人間にしか興味がない。題材に選ぶのは有名ではないが、歴史に重要な係りを持つ人物。史実を歪めてはならない。徹底した綿密な取材。読者の指摘にも丁寧に返事を出す。取材の交通費、謝礼は自前。送迎も断る。方言に手を出さない。全て標準語。人は神様ではない、と間違いには寛容だが、子供の躾など厳しすぎると思う所も。酒は好きだが酒乱は大嫌い。出くわしたらさりげなく立ち去る。面倒事に巻き込まれるのを嫌って引越しまで。すべては執筆に集中するため。2023/12/01

mondo

36
谷口佳子さんの「吉村昭の人生作法」、早速読みました。まさしく人間"吉村昭”が凝縮された書です。人との付き合い方、酒の飲み方、仕事の流儀、最期の選択など、こだわりを持った人生観は、読み手の背筋をピシッとさせます。それを味わいたいと私は吉村昭のエッセイの冊数を重ねています。エッセイを通じて、吉村昭と対話しているような気持ちになってくるのです。 この書を読み、谷口佳子さんの言葉に借りて、あらためて、吉村昭に出会ったように感じています。吉村昭ファンには、堪らない一冊になるのでは。2022/06/15

Cinejazz

16
気配りの達人、厄介なトラブルからは、うまく距離をおくという処世術、“世の中お互い様” “人間は神様ではない”という、相手を咎めない寛容の精神、“所詮は気持ちの持ちよう”という、ある種の諦観の持ち主・・・『戦艦武蔵』『関東大震災』など高名な作品を発表し続けた作家・吉村昭氏(1927-2006)の、合理的だが義理人情に厚く、最期の時まで自らの決断に拘った人間・吉村昭を浮き彫りにした、筆者<谷口桂子>さん渾身の人物像評伝。 〝私は、歴史上著名な人物を主人公にする小説を書くよりは、全く世に知られてはいないが、↓2023/12/05

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