内容説明
橋本武の伝説の授業は、中勘助『銀の匙』一冊を中学3年間かけて読み込む。遠藤周作、東大総長、多くの医師などを育て、灘校の「東大合格日本一」に貢献。教え子が教育の本質を問う。
目次
第1章 手作り教材にかけたある教師の思い
第2章 自由奔放な授業
第3章 「銀の匙研究ノート」から学んだこと
第4章 驚異の趣味人先生
第5章 橋本流文章鍛錬法
第6章 私の教育改革論
特別授業 人生を充実させる8つの学び
著者等紹介
黒岩祐治[クロイワユウジ]
1954年生まれ。神戸市出身。神奈川県知事。灘中、灘高校出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、1980年フジテレビジョン入社。報道局解説委員・『報道2001』キャスター、国際医療福祉大学客員教授などを経て2011年4月から現職。『FNNスーパータイム』のキャスター当時、救急医療に関するキャンペーンを展開し、救急救命士法が制定されるきっかけとなり、放送文化基金賞、民間放送連盟賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
40
灘中が躍進した時の名物教諭の紹介を今の神奈川県知事が書いているという一冊。こんな先生今でもいたらいいのになぁと思わせるほどいい先生だった。そして恩師の存在というのは大事にしないといけないと強く感じた。2011/10/05
James Hayashi
30
著者は現神奈川県知事。著者の恩師でもある「銀の匙」の講義で有名な橋本武氏の講義が如何に優れているか考察している。教科書を無視し、独特の教授法を用い6年間を通し銀の匙を学び、東大合格者数日本一になったという。元々基礎があり、地頭の良い生徒が多いこと。公立であれば不可能であり私立ゆえ成功。サラリーマン教師でなく魅力ある教師、中高を一貫とし同じ教師が6年間面倒を見るというのも特色の一つ。課題図書を読み毎月感想文を書かせたようだがどれも重書である。これらを読み感想を書き連ねればどれ程の力を得ることか。2018/08/21
美東
11
ん~なんか思っていたのとは違った内容だった。ただ橋本先生がすごい先生であることだけは伝わった。先生ご自身の手になる著書を読んだ方が良いように思う。 2022/04/15
太田青磁
10
教師の力ってすごいです。徹底的に調べて教材を作りつつも、脱線するところは思い切って知識の海を泳ぎ切る。同じ先生に6年も教わることができる灘高のシステムには憧れを感じてしまいました。読書は好きだったのに、国語は苦手だったのは突き詰めて考えることと書くことをしてこなかったのだなあと改めて思います。面白かったのは甲子園や子午線の由来。遊ぶと学ぶの共通点もうならされます。橋本先生がタカラヅカにハマっていく姿はチャーミングですね。銀の匙ゆっくり読み進めたいと思います。2012/03/02
64
5
先輩から読んでみ、と渡された本。「学ぶ」「遊ぶ」2016/04/08