出版社内容情報
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。全身映画愛家として人気を博した淀川長治。没後一〇年、生誕九九年に、彼の素晴らしき映画人生を綴る。
内容説明
ハイみなさん、ヨドガワです―。89年の生涯で3万3000本をゆうに超える映画を観、一心に愛でた稀代の語り部。後半生を伴走した著者が“ヨドチョウ”の愛称で親しまれた彼の愛と死を綴る。
目次
第1章 映画は人生の教科書
第2章 淀川流映画の見方・味わい方
第3章 少年期、家族、愛
第4章 男と女の美学
第5章 淀川流ダンディズム
第6章 淀川長治、その生、その死
著者等紹介
岡田喜一郎[オカダキイチロウ]
1938年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、記録映画「東京オリンピック」種目別監督をはじめ、多くのドキュメンタリー、テレビ作品の制作・脚本・監督を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムーミン2号
9
「人が死ぬのは可哀相なことだけど、神様からもらった答案用紙を書き終えて、立派に人生を卒業した。寿命をまっとうしたわけだから、誉めてあげて次の世界に送り出してあげるのがふつうだよ」なのだそうだ。ワタシはどこまで答案用紙を書けているだろうか? それまでにもっと映画を観て、本を読まないといけないなぁ、と思った。淀川さんに関するいろんなことはいろんな本で知っているが、本書は淀川さんの近くにいた人の著書であり、淀川さんの真意や深い気遣いなどに気づかされる。淀長ファンには興味深い本だった。2024/02/02
ネムル
4
ヨドチョウさんに関する軽い伝記エッセイというかね、何と申しましょうかね、たくましい生き方指南書っぽくもなっているのが愉快なのね。月夜には裸で庭を闊歩する奇矯な面とか、映画を観てない人に「あんた、殺しますよ」と言ったりね、映画を愛し続けた人間の人生自体がまぁ~ねフィクショナルなのでね、大変驚きましたよ。2010/03/04
ふみら
2
「いま」を楽しむことが大事と教えてもらった気がする。映画は人生の教科書。「浅野内匠頭が映画を観て人間勉強していたら、四十七士の命も家族も助かった。おじいちゃん(上野介)にはちょいとキャラメルあげたらいいのに、それがわからないの」というくだりは面白かった。人生を豊かにするためにも、映画観に行こう。2024/04/20