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中公新書ラクレ
物語 大学医学部

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121502230
  • NDC分類 490.7
  • Cコード C1247

出版社内容情報

格差社会化が病院にも及びつつある今、良医を育てるはずの全国の医学部では何がなされているのか? 昭和史研究の巨人が精細に解剖。

内容説明

受験エリートたちが集う、全国80の大学医学部。だが、彼らは本当に良医への道を歩めているのか?四半世紀にわたり、この巨大組織を見つめてきた著者による、医学部現代史の決定版。

目次

第1部 当世医学部気質の傾向と対策
第2部 昭和の大学医学部とは、いかなる組織だったか(過熱する「医学部受験」をめぐる金の論理;医学教育は十全に行われてきたのか;頂点に君臨しつづけた東京大学医学部)
第3部 平成の大学医学部が模索する新医師像

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
評論家、ノンフィクション作家。1939年生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。出版社勤務を経て著述活動にはいる。近現代史(主に昭和史)関連のテーマを中心とする作品のほか、医学・医療の社会的関係を検証する作品を発表している。立教大学非常勤講師、函館大学客員教授を務める傍ら、個人誌『昭和史講座』を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

18
医学部への受験過熱、医学部入学後の学生の生活、そのエリート意識などに目が行った。もちろん高い志を持って入学し、立派な医師に成長する学生も少なからずいるだろう。ただ日本の教育システムのゆがみをここまで見せ付けられてしまうと、それも難しいことなのかなと懐疑的にならざるを得ない。エリート意識とコンプレックスは表裏一体なのだ。2013/02/20

活字の旅遊人

12
東大と慶大の系列を知るのに役立った。

バニラ風味

11
今、頻繁に、大学病院に通っている。義母が入院しているためだが、入退院を繰り返していて、その度に新しい医師と出会い、色々と思う事がある。医師と患者、それは「人間と人間」なのに、ただ単に「医師と患者として接しているだけ」と感じる事が多々あり、「人として、その対応はどうなの?」と思う。医師になった背景は人それぞれ、医師になるまでの苦労ももちろんあっただろう、とは思うが、命の重さを意識する、心ある医師でいて欲しいと思う。病院名、医師名と実名で挙げられているので、関係者にとってはセンセーショナルな内容だろう。2014/05/27

てくてく

3
患者は研究のためにあると考えられていた(今でもそうかもしれない)大学病院に所属する医師がどのように選抜、育成されてきたのか、どのような問題があったのかということを明らかにした本。偏差値が高いがために親や教師から医学部進学を進められ、医学部合格によって燃え尽きてしまう若者、医局の対立など、興味深い指摘が多かった。確かに医学の進歩に貢献するための医学はあるとは思うものの、患者にとって、大学医学部というのは、やはり恐ろしいと思った。<おすすめ>2014/11/10

うひょひょ

1
大学医学部というか東大医学部といった内容。昭和までの医学部の教育制度を東大医学部内の権力抗争に焦点を当てて、問題点を取り上げていた。現代の医学部制度についてはほんの20ページぐらいしか取り扱っていなく、対比を期待して読んでいたこともありがっかりな内容。新設医科大学設置→医学部定員削減→新研修医制度導入及び進む高齢化→医学部定員の増加と医学部定員は時代により大きく変化してきている。地域推薦枠の拡大が、医師偏在の問題にクリティカルに効いてくるかは関心事のひとつ。自身の周りをみてみると効果は?といったところ…2014/12/26

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