中公新書ラクレ
悪の人心掌握術―『君主論』講義

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121501721
  • NDC分類 311.6
  • Cコード C1236

出版社内容情報

悪徳の書といわれた『君主論』。その非情の論理が現代に甦る! リーダーとしての考え方を学び、人間の本質を知るための「悪」の技法を一冊に

内容説明

悪徳の書『君主論』。その非情の論理がいま甦る!人間の本質が「悪」であると見抜いたうえに構築された人心掌握のテクニックは、現代人が過酷な現実を生き抜くためのリーダー学となろう。

目次

第1章 「悪徳の書」から「権謀術数」のバイブルへ(世界中から排撃された『君主論』;権謀術数が見直された理由;『君主論』を生んだ中世イタリアの内憂外患;混乱と荒廃の世を生き抜く究極の智恵)
第2章 反抗なき統治はこうして作られる(リーダーがすべき第一の仕事とは;自由の味をしめた人民は弾圧するしかない ほか)
第3章 リーダーは悪評を恐れない(国を強くするための悪評は進んで受ける;リーダーは愛されるよりも恐れられるべき ほか)
第4章 ライオンの勇猛さと狐の狡猾さを持つ(慎重に行動するよりは果断に行動する;信義を守る必要がなくなるとき ほか)
第5章 幹部の操縦法が命運を左右する(巧妙すぎる人材登用は猜疑心をまねく;一度自分にそむいた人間を重用すると大きな戦力になる ほか)

著者等紹介

金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒業。日本放送協会(NHK)勤務後、広島大学教授、静岡大学教授、日本大学教授を歴任。専門はドイツ文学、ドイツ思想
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

5
非常に読み易いし、分かり易い。でも、内容的には薄過ぎて、マキャベリズムに関する真面目な本を、一冊でも読んでいたら、読む必要無いかも。2015/08/06

ワンモアニードユー

3
君主論のエッセンスが知りたくて読みました。量は少ないけど、マキャベリ自身の背景に触れ、和洋の歴史事例を入れながらエッセンスをわかりやすく紹介しており、サクサク読める好著です。新書の利便性を存分に活用しています。その分、売れ筋を狙ったタイトルが残念。特に人心掌握って感じはしないし。君主論概論で充分。2019/07/30

編集兼発行人

2
十六世紀の伊国にて著わされた政治学に関する一書籍についての解説。人の倫理と君主の倫理とは全く異なるという論旨を基軸にして経国の最高責任者が如何なる構えでもって統治に臨むべきかを示すにあたり同著の言葉に対して洋の東西を問わず数々の為政者における事例を引合いに出しながら平易に詳述。側近や民衆など潜在的な敵から寝首を掻かれかねない緊張感を常に孕んで生きる者にとって性善的に振舞えば即死であり領域の混乱を招くという苛烈な現実への対峙を導く。読者が現在を乱世であると認識するならば掬すべき警句を手短に感得できる入門書。2014/05/08

y_nagaura

0
原典に挫折したため、入門編として。全編に『君主論』の論理の具体的事例が提示されており、かつ日本の事例が多かったため、わかりやすかった。しかし、これだけ読んでも我田引水なんじゃないの?という疑いも。この先は自分で勉強する楽しみかな。世界史・日本史もっと勉強したくなりました。中立はNG。「自分で考える」より「良し悪しを判断する」頭脳の方が君主にとっては重要。あとがきがなかったのがちょっと寂しかった。2016/10/26

nao

0
マキャベリの君主論を基軸にして書かれている。2013/01/08

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