出版社内容情報
紛争の地にあるのは悲劇だけじゃない。厳しい状況下でも笑いを大切にする庶民が語り伝えるジョーク集。
内容説明
イラク、北朝鮮…紛争、圧政、貧困の地にある無数の悲劇。そこで民衆の心を絶望、怒り、憎しみから解放してきたジョークの名作、秀作を多数収録。日本人のストレスにも効きます。
目次
第1章 中近東(イラク;パレスチナ ほか)
第2章 旧ソ連(ロシア;エストニア ほか)
第3章 東欧(チェコ;ポーランド ほか)
第4章 国を持たない人たちのジョーク(ロマ(ジプシー)
クルド人)
第5章 アジア(朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
ミャンマー ほか)
著者等紹介
早坂隆[ハヤサカタカシ]
1973年愛知県に生まれる。ルポライター。東欧や中東地域を中心に、世界各地の取材をしている。2002年、『地下生活者たちの情景―ルーマニア・マンホールピープルの記録』で第12回週刊金曜日ルポルタージュ大賞優秀賞受賞。受賞作を加筆、改題した『ルーマニア・マンホール生活者たちの記録』(現代書館)は大きな話題を呼んだ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
52
地球上には多くの紛争があり解決する糸口さえ見いだせない。宗教戦争、民族紛争、領土問題は多々存在し、報復が報復を呼び、それによって齎される憎悪、悲劇、絶望が後を絶たない。人間はその様な境遇にあっても、一寸した笑いが多くの人々を和ませる。今は圧政下にあり大きな声で言えない様な真実をジョークとして囁き合っている事も、将来大声で笑い飛ばせる様な社会になってもらいたいものだ。日本に於いても、竹島や尖閣諸島の領土問題がマスコミで取り上げられているが、ジョークにしたらどんなものになろうか。一寸興味深いものである。 2010/12/20
Humbaba
12
紛争地であっても,笑いというものは存在している.いや,むしろ紛争地だからこそ,自分たちの置かれた境遇を笑い飛ばそうとする.例え今は大声では話せないようなジョークでも,社会が変われば笑いあうことができるだろう.2011/08/27
ikedama99
8
面白いというよりも、これが笑いの種になるのかという思いを持つのが多かった。ハンガリーの「ハンガリー人とロシア人の会話」、ルーマニアの「配給の列」が、皮肉もこもっていて、自分には笑いがあった。ひな形のようなものもあるようだ。世界共通のネタもあるようだ。2019/07/28
ふろんた
8
シビアな状況であるほど、ジョークも効いてますね。2013/05/06
α0350α
7
酷い環境でも少し笑いがあるというのは良いですね。その国の背景とか勉強になる上に笑えるモノが多くて楽しめました。これを集めようと思った発想がすごいですね。2016/08/25