出版社内容情報
ここ30年間で韓国は大きく変わった。独裁から民主国家へ、発展途上国から先進国へと。20世紀に「弟」と蔑んだ韓国は過去のものだ。他方、元慰安婦を始め歴史認識問題が大きく顕在化。日韓の対立は熾烈さを増し、21世紀以降、経済発展、政治と歴史、韓流ブーム、嫌韓現象と常に意識する存在だ。本書は、1980年代末、途上国としての隣国に関心を抱き、韓国研究の第一人者となった著者が、自らの体験から記す日韓関係の変貌と軋轢の30年史である
内容説明
ここ30年間で韓国は大きく変わった。独裁から民主国家へ、発展途上国から先進国へと。20世紀に日本が「弟」と蔑んだ韓国は過去のものだ。他方、元慰安婦を始め歴史認識問題が顕在化、日韓の対立は熾烈さを増す。21世紀に入り、政治、経済から韓流、嫌韓まで常に意識する存在だ。本書は、1980年代末、途上国だった隣国に関心を抱き、韓国研究の第一人者となった著者が自らの体験から描く、日韓関係の変貌と軋轢の30年史である。
目次
プロローグ 軍事独裁政権下、暗い国のイメージ
第1章 希少価値の韓国研究者―1990年代初頭
第2章 神戸大学着任、ハーバード大学留学
第3章 対立先鋭化の予兆―盧武鉉の登場と歴史認識問題
第4章 日本の停滞、韓国の興隆―2000年代の光と影
第5章 関係悪化の本格化―歴史認識問題を研究する
エピローグ 「あなたは韓国が好きなんですか」
著者等紹介
木村幹[キムラカン]
1966(昭和41)年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。同大学院博士課程中退。博士(法学)。愛媛大学法文学部助手、講師、神戸大学大学院国際協力研究科助教授を経て2005年より神戸大学大学院国際協力研究科教授。この間、韓国国際交流財団研究フェロー、ハーバード大学、高麗大学、世宗研究所、オーストラリア国立大学、ワシントン大学などで客員研究員や客員教授を歴任。専攻・比較政治学、韓国地域研究、韓国ナショナリズム、歴史認識問題。著書:『朝鮮/韓国ナショナリズムと「小国」意識』(ミネルヴァ書房、2000年、第13回アジア太平洋賞特別賞)、『韓国における「権威主義的」体制の成立』(ミネルヴァ書房、2003年、第25回サントリー学芸賞)、『日韓歴史認識問題とは何か』(ミネルヴァ書房、2014年、第16回読売・吉野作造賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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