中公新書<br> リヒトホーフェン―撃墜王とその一族

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リヒトホーフェン―撃墜王とその一族

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026811
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C1222

出版社内容情報

「赤い男爵」ことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンはドイツの撃墜王にして英雄である。異名通り貴族出身の彼は、弟も著名な戦闘機乗りとして知られる。また、遠縁にあたるリヒトホーフェン姉妹の姉はマックスとアルフレートのヴェーバー兄弟と深い関係を持ち、妹は作家D・H・ロレンスと世界を遍歴した。本書は、マンフレートを中心としつつ、この4人を通し、20世紀という戦争と思想の時代を描く。

内容説明

「赤い男爵」ことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンは、真紅の機体で大空を舞った、ドイツの撃墜王だ。弟とともに第一次世界大戦でエースパイロットとして活躍し、戦死後も英雄として尊敬を集めた。その遠縁である姉妹の姉エルゼはマックス・ヴェーバーらと親交を結びつつ影響を与え、妹フリーダは作家D.H.ロレンスと世界を遍歴―。この個性豊かな一族4人の軌跡を通し、戦争と思想の時代の一面を照らす。

目次

序章 リヒトホーフェンの家系
第1章 撃墜王―マンフレート
第2章 「英雄」の弟―ローターと「赤い男爵」の伝説
第3章 女性とアカデミズム―エルゼ
第4章 流浪と遍歴の果て―フリーダ
結び 撃墜王兄弟と“恋する姉妹”から見えた景色

著者等紹介

森貴史[モリタカシ]
1970年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科在籍後、同大学第一文学部助手を経て、関西大学文学部(文化共生学専修)教授。Dr.phil.(ベルリン・フンボルト大学)。専門はドイツ文化論、ヨーロッパ紀行文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

101
男はストイックに短い生涯を戦って駆け抜け、女は奔放に恋愛し長く生きた。リヒトホーフェン姓の4人の生き様は、信じられないほど対照的だ。撃墜王とその弟は軍神マルスに愛され、夫と家族を捨て他の男に走った遠縁の姉妹は愛と美の女神ウェヌスの娘に思える。空の英雄だった兄弟は今日も有名だが、やはり文科系としてはエルザとフリーダに興味を抱く。何しろ姉はマックス・ウェーバーの、妹はD・H・ロレンスの愛人になって相手の活動に大きな影響を与えたのだ。その自由と誇り高さを堅持した生涯に比べ、現代日本女性の何と矮小で惨めなことか。2022/03/05

skunk_c

69
これは面白い!「レッド・バロン」で知られる第1次大戦の撃墜王とその弟(彼もエースであった)の二人の戦闘機乗りと、その年上の遠戚に当たる年上の二人の姉妹エルゼとフリーダの簡潔な評伝なのだが、男性二人が前世紀初頭のドイツ貴族らしく軍人として生きたのに対し、女性二人の遍歴のすごいこと!二人が直接関わった著名人にマックス・ヴェーヴァー(エルゼのことは岩波新書の評伝に出ていた)、D.H.ロレンス(フリーダはその妻)、関連する人物としてフロイト、ユング、ヘッセetc。この時代の「自由人」の生き様を見せつけられる。2022/02/11

金吾

22
撃墜王兄弟の話は興味深いとともに面白かったです。素養の何が違うのだろうかと思いました。またほとんどのエースパイロットが戦死ということに戦争の恐ろしさを感じました。2023/12/11

活字スキー

21
多少なりともミリタリ趣味のある男子なら、真紅のフォッカーDr.Iを駆り「レッド・バロン」と呼ばれた第一次世界大戦の撃墜王マンフレート・アルベルト・フィリップ・カール・ユリウス・フォン・リヒトホーフェン男爵のことを知らない人はいないだろう。しかし、マンフレートの影に隠された弟ローターの活躍や、激動のヨーロッパをそれぞれのやり方で生き抜いた遠縁の姉妹を知る人はどれだけいるのか。時代を全力で生きた人々を通して、その時代をより多面的に味わおうとするユニークな試み。2022/02/15

nagoyan

15
優。レッドバロンことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンと弟ローターの二人の撃墜王の短い生涯と、その遠縁というにも遠すぎるリヒトホーフェン一族の、エルゼとフリーダの姉妹の波乱万丈の長い生涯を追うことによって、20世紀ドイツにおける二つの精神世界を活写する。一見隔たっている二つの精神世界だが、幼いマンフレートの反撥心からは窺える自由な精神は、根底のところで同じものではないだろうか。一つは、抑圧に強く抗い、他方は、抑圧を義務として引き受け、内面化することによって、自由を得ようとした。自由で気高い精神の物語。2022/02/02

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