中公新書<br> サラ金の歴史―消費者金融と日本社会

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サラ金の歴史―消費者金融と日本社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 344p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026347
  • NDC分類 338.7
  • Cコード C1233

出版社内容情報


【紀伊國屋書店チャンネル】

利用したことはなくても、誰もが見聞きはしたサラ金や消費者金融。しかし、私たちが知る業態は、日本経済のうねりの中で大きく変化して現在の姿となったものだ。素人高利貸から団地金融、そしてサラ金、消費者金融へ……。好景気や金融技術の発展で躍進するも、バブル崩壊や社会問題化に翻弄されていった業態について、家計やジェンダーなど多様な視点から読み解き、日本経済の知られざる一面を照らす。

内容説明

個人への少額の融資を行ってきたサラ金や消費者金融は、多くのテレビCMや屋外看板で広く知られる。戦前の素人高利貸から質屋、団地金融などを経て変化した業界は、経済成長や金融技術の革新で躍進した。だが、バブル崩壊後、多重債務者や苛烈な取り立てによる社会問題化に追い詰められていく。本書は、この一世紀に及ぶ軌跡を追う。家計やジェンダーなど多様な視点から、知られざる日本経済史を描く意欲作。

目次

序章 家計とジェンダーから見た金融史
第1章 「素人高利貸」の時代―戦前期
第2章 質屋・月賦から団地金融へ―一九五〇~六〇年代
第3章 サラリーマン金融と「前向き」の資金需要―高度経済成長期
第4章 低成長期と「後ろ向き」の資金需要―一九七〇~八〇年代
第5章 サラ金で借りる人・働く人―サラ金パニックから冬の時代へ
第6章 長期不況下での成長と挫折―バブル期~二〇一〇年代
終章 「日本」が生んだサラ金

著者等紹介

小島庸平[コジマヨウヘイ]
1982年東京都生まれ。東京大学大学院経済学研究科准教授。2011年、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。東京農業大学国際食料情報学部助教などを経て現職。著書に『大恐慌期における日本農村社会の再編成』(ナカニシヤ出版、2020年、日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

160
サラ金に一切の関りも興味もないが、この本は実に面白い。一業界の産業史として見事であるだけでなく、家計の分担構造、銀行の役割、資本自由化、法規制などの戦後日本の経済史が、この仇花のような業態を通じて見えてくる。サラ金には、高度な金融技術による信用管理という先進的な部分と、「人」の感情労働に依存した債権回収という両極がある。「サラ金被害」という社会問題にも徒に感情的になることなく、この業態の二つの側面を正当に評価して論じる著者の姿勢は、非常にフェアである。生き生きとした文章に著者の魂を感じる、いい本だと思う。2022/02/24

遥かなる想い

119
2022年新書大賞受賞作。 負のイメージが強い消費者金融の歴史である。 サラ金が貧困層のセイフティネットを代替する という奇妙な事態の来歴が興味深い。 サラ金を視点に戦後からの個人消費の歴史を 描写していく…銀行が 消費者向け金融に 融資する構図も 不思議なのだが… 主要なサラ金企業の多くがメガバンクの傘下に 入った今、サラ金とは何だったのか?振り返るにはちょうど良い、そんな作品だった。2022/05/06

KAZOO

110
サラ金というとイメージが若干悪いのですが、闇金よりかははるかによくなってきているのでしょう。その歴史を地道に調べ上げたのがこの本で今までにない分野の本で庶民金融の面から参考になりました。私は質屋が原点と思っていたのですがそうではないのですね。団地金融などという言葉もあったようです。最近はほとんどメガバンクの傘下に入ってしまっています。みずほは持っていなかったのでJ’sScoreという会社をつくりました。本当は金利が安いのはプロパー融資、カードローン、サラ金とくるのでカードローンを持てない人々が借りるのです2022/05/02

アキ

108
かつて道路沿いにプロミス、アコム、アイフルのATMが数多く設置されていた。大正時代に生まれたサラリーマン金融は顔見知りの間で行われる個人間金融が源流だという。質屋という個人向けの融資は、1960年代からサラ金にとって変わられた。年金利が100%を超える貸金とサラ金業者の異常な取り立てや多重債務が社会問題になっても、問題の解決は2007年改正賃金業法施行まで長引いた。現在は上限金利が20%に規制され銀行の傘下にある。金が金を生むという魔力に、貸す側も借りる側もお金に翻弄される人間の弱さを垣間見る思いでした。2022/11/19

fwhd8325

107
ここで言うサラ金はヤミ金とは違います。強烈な取り立てがイメージとしてつきまといますが、返さなければいけないもの、支払わなくてはいけないものを滞納すれば、民も官も同じようなものと思っています。サラ金の雄だった武富士は消滅し、他の大手は銀行傘下に入る現実を見ると、汚れた歴史を作らせておいて、クリーンなイメージで銀行が乗っ取った図式だと思います。読み物として圧巻の面白さを感じました。2022/04/29

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