出版社内容情報
「美麗島」と称される台湾に今も息づく独自の文化。その伝統は、一六二四年のオランダ統治以来、鄭氏、清朝、日本、国民党に至るまで、各時代の外来政権との関係によって形作られてきた。本書では、四百年におよぶ歴史が織りなす文化の多様な魅力をひもとく。街路に残る古跡や廟、人々に愛される名物料理、信仰と祭りなど、台湾をより深く楽しむための予備知識を豊富にまじえながら、知られざる島の実像を活写する。
内容説明
街路に残る古跡や廟、人びとに愛される名物料理、信仰と祭り―。「美麗島」とも称される台湾に、今も息づく独自の文化。その伝統は一六二四年のオランダ統治以来、鄭氏、清朝、日本、国民党に至るまで、各時代の外来政権との関係によって形作られてきた。本書では、激動の台湾を生きた人びとの視点から、四百年におよぶ歴史をたどる。台湾をより深く知るための案内を豊富にまじえて、多様な文化の魅力を活写する。
目次
第1章 離島と山岳地帯―台湾の先住民族
第2章 平地先住民族の失われた声―平埔族とオランダ統治
第3章 台湾海峡を渡って―港町安平の盛衰と鄭成功
第4章 古都台南に残る伝統と信仰―清朝文化の堆積
第5章 日本による植民地統治―民族間の壁と共存
第6章 抑圧と抵抗―国民党の独裁と独立・民主化運動
終章 民主化の時代の台湾
著者等紹介
大東和重[オオヒガシカズシゲ]
1973年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部中国文学専修卒業。東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化コース博士課程修了。博士(学術)。台湾南台科技大学専任講師、近畿大学准教授を経て、関西学院大学法学部・言語コミュニケーション文化研究科教授。専門は日中比較文学、台湾文学。著書に『郁達夫と大正文学“自己表現”から“自己実現”の時代へ』(東京大学出版会、2012年、日本比較文学会賞)、『台南文学 日本統治期台湾・台南の日本人作家群像』(関西学院大学出版会、2015年、島田謹二記念学藝賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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榊原 香織
まーくん
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さえきかずひこ
DEE