出版社内容情報
鉄や水銀などのありふれた金属から金銀を作り出そうとしたのが錬金術で、ニュートンですら錬金術にとりつかれていた。19世紀に元素の概念が普及すると、錬金術は荒唐無稽なものとして退けられていったが、20世紀、ラザフォードが「新しい錬金術」と称した物理学の進展によって、いまでは自在に新元素を創れるようになった。天動説、自然発生説など、否定され、再復活するトピックに注目して描かれる、もう一つの科学史。
小山 慶太[コヤマケイタ]
著・文・その他
内容説明
ありふれた金属から金や銀を作り出そうとする錬金術。ニュートンすらその魅力に取り憑かれていたが、元素の概念が普及すると荒唐無稽だと退けられた。だが20世紀になると物理学者ラザフォードが「新しい錬金術」と称した物理学の進展によって、今では自在に元素の変換が可能になった。天動説、不可秤量物質、エーテル、自然発生説など、一度は否定され、別の視点から復活するトピックに注目して描かれる、もう一つの科学史。
目次
1章 蘇る錬金術(奇妙な貴族の紋章;『新しい錬金術』 ほか)
2章 転変をつづける宇宙像(天動説と地動説の相似性;天動説は高度な数学理論 ほか)
3章 復活した不可秤量物質(熱の担い手、カロリック;ブラックの熱容量と潜熱 ほか)
4章 回帰する生命の自然発生説(一九世紀に発展を遂げた生物学;微生物の発見 ほか)
著者等紹介
小山慶太[コヤマケイタ]
1948年、神奈川県生まれ。1971年、早稲田大学理工学部卒業。理学博士、早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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