出版社内容情報
人口減少と高齢化、低成長に直面する日本。だが本当の危機はこれからやって来る。上下水道や交通ネットワークといった身近な公共インフラの維持・更新、空き家問題への対策などには膨大な費用がかかるが、自治体の財政状況はきわめて厳しい。本書ではこの危機を逆に「住みよい都市」を実現するチャンスととらえ、投資と効率性の視点を取り入れて地域内の所得と雇用、独自の財源をもたらす都市経営のあり方を提言する。
諸富 徹[モロトミトオル]
著・文・その他
内容説明
人口減少と高齢化、低成長に直面する日本。だが本当の危機はこれからやって来る。上下水道や交通ネットワークといった身近な公共インフラの維持・更新、空き家問題への対策などには膨大な費用がかかるが、自治体は破産寸前だ。本書ではこの危機を逆に「住みよい都市」実現のチャンスととらえる。投資と効率性の視点から地域内の所得と雇用、独自の財源をもたらす都市経営のあり方とは。発展を続けるための戦略を示す。
目次
第1章 人口減少都市の将来(本格的な人口減少を迎える都市;老朽化する社会資本;都市財政は大丈夫か;「あれもこれも」から「あれかこれか」へ―人口減少時代の都市経営)
第2章 「成長型」都市経営から「成熟型」都市経営へ(戦前期日本の都市経営;戦後日本の都市問題と革新自治体による都市経営;「成熟型都市経営」へ向けて)
第3章 「成熟型都市経営」への戦略(都市はこれから何をすべきか―「成熟型都市経営」へ;人口減少を前提とした都市構造へ;縮退都市時代に求められる「所有と利用の分離」;都市の自然資本への投資を;縮退都市化と福祉のまちづくり;地域経済環境と成熟型都市経営;グローバル化とシティ・リージョン/自治体間連携)
第4章 持続可能な都市へ(「持続可能な都市」の政策原理;都市自治体の自立/自律へ)
著者等紹介
諸富徹[モロトミトオル]
1968年(昭和43年)、大阪に生まれる。同志社大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。横浜国立大学経済学部助教授などを経て、京都大学大学院経済学研究科/地球環境学堂教授、専攻、環境経済学、財政学、地方財政論。著書『環境税の理論と実際』(有斐閣、NIRA大来政策研究賞、日本地方財政学会佐藤賞、国際公共経済学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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