中公新書<br> 倭の五王―王位継承と五世紀の東アジア

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中公新書
倭の五王―王位継承と五世紀の東アジア

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121024701
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C1221

出版社内容情報

讃・珍・済・興・武ら五王の中国との交流を通し、倭国の王権、文化レベル、中国・朝鮮半島との国際関係など、5世紀の倭の実態を描く。

内容説明

倭の五王とは、中国史書『宋書』倭国伝に記された讃・珍・済・興・武を言う。邪馬台国による交信が途絶えてから150年を経て、5世紀に中国へ使者を派遣した王たちである。当時、朝鮮半島では高句麗・百済・新羅が争い、倭もその渦中にあった。本書は、中国への“接近”の意図や状況、倭国内の不安定な王権や文化レベル、『古事記』『日本書紀』における天皇との関係などを中国史書から解読。5世紀の倭や東アジアの実態を描く。

目次

序章 四世紀後半の東アジア―倭国「空白」の時代
第1章 讃の使節派遣―一五〇年ぶりの対中外交
第2章 珍から済へ、そして興へ―派遣の意図と王の権力
第3章 倭王武の目指したもの―激動の東アジアのなかで
第4章 倭の五王とは誰か―比定の歴史と記・紀の呪縛
終章 「倭の五王」時代の終焉―世襲王権の確立へ

著者等紹介

河内春人[コウチハルヒト]
1970(昭和45)年東京都生まれ。93年明治大学文学部卒業。2000年明治大学大学院博士後期課程中退。02年日本学術振興会特別研究員(PD)、博士(史学)。明治大学・立教大学・中央大学・大東文化大学・首都大学東京など兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

97
歴史ファンならおそらく、倭の五王が、記紀に記された5世紀当時の天皇の系譜にどのように比定されるかに、関心と興味をもって読むのではないだろうか。しかし本書は、あくまで5世紀の東アジアの情勢を語りながら、諸国が興亡する中国と高句麗・百済・新羅の動静の中で、倭の五王がどのように登場し、勢力のダイナミクスが展開されるかを述べていく。時代をさほど隔てない文字記録と、300年後に編集された歴史の食い違いを前にすれば、両者の一字一句にこだわる論法よりも、大きな流れをみるのが正攻法であることが、すなおに納得できる。2020/06/01

南北

55
最近の日本古代史の研究状況を知るための一助になるのではないかと思って読んでみた。記紀は信用できないという観点から宋書をはじめとする中国の史書を検討していく前半は、「倭王」と「倭国王」の違いなどがわかり、面白く読めた。しかし最後の方で記紀の検討に入ると途端に失速しているように思えた。これは著者だけではないが、記紀が信用できないとする見解を起点として、著者の妄想を語り出すことが多いのである。「天皇の系譜もさかのぼるかたちで新たに付け加えられた」というのはないと思う。史学界で状況が見えるような気がした。2023/01/20

もりやまたけよし

52
古事記や日本書紀の記録がイマイチ当てにならないということは知りませんでした。中国や朝鮮半島の古代の記録はそれなりに整合しているという。そういう背景で古代史はいろんな仮説が生まれて面白そうです。2020/09/12

かごむし

43
5世紀。中国の史書に登場する「倭の五王」。中国などの史料を元に、当時の倭の姿を浮かび上がらせていく。南北に分裂した中国、その中国を中心にした東アジアの国際秩序、高句麗、百済。海の向こうの話が、倭にとって無関係ではなかったのは、当時、鉄の供給を、朝鮮半島南部の加耶地域に依存していたから。遥か昔、壮大な舞台に繰り広げられた人々の物語に思いを馳せると、ロマンを感じずにはいられなかった。熱い気持ちに浸りながら一気に読み終えた。本書は、五王は、どの天皇に比定できるかがテーマでもあるのだが、読み応えのある一冊である。2019/12/03

syota

36
日本史に関する本を読んで興奮したのは久しぶり。5世紀の東アジアは分裂状態の中国、高句麗、百済が合従連衡を繰り返し、熾烈な外交を繰り広げていたが、そこへ朝鮮半島における権益確保のため新参の倭国が乗り込んでいった。それが倭の五王である。本書はその経緯や、各勢力がぶつかりあった朝鮮半島の情勢を、信憑性や中立性に疑問のある我が国の記紀ではなく、詳細な記録が残っている中国側の史書をもとに読み解いている。とかく内向きで外交らしい外交をほとんどしてこなかった我が国としては、例外的な時代だったことがわかる。良書。2018/11/05

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