中公新書<br> 兼好法師―徒然草に記されなかった真実

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中公新書
兼好法師―徒然草に記されなかった真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121024633
  • NDC分類 911.142
  • Cコード C1221

出版社内容情報

兼好は鎌倉時代後期に京都・吉田神社の神職である卜部家に生まれ、六位蔵人を経て左兵衛佐として天皇に仕えた後、出家して徒然草を著した。――現在広く知られる彼の出自や経歴は、兼好歿後に捏造されたものである。筆者は同時代史料をつぶさに調べ、兼好の足跡を辿るとともに、徒然草の再解釈を試みた。鎌倉、京都、伊勢をゆく兼好の視点から、中世社会に新たな光を投げかける。

内容説明

兼好は鎌倉時代後期に京都・吉田神社の神職である卜部家に生まれた。六位蔵人・左兵衛佐となり朝廷に仕えた後、出家して「徒然草」を著す―。この、現在広く知られる彼の出自や経歴は、兼好没後に捏造されたものである。著者は同時代史料をつぶさに調べ、鎌倉、京都、伊勢に残る足跡を辿りながら、「徒然草」の再解釈を試みる。無位無官のまま、自らの才知で中世社会を渡り歩いた「都市の隠者」の正体を明らかにする。

目次

第1章 兼好法師とは誰か
第2章 無位無官の「四郎太郎」―鎌倉の兼好
第3章 出家、土地売買、歌壇デビュー―都の兼好(一)
第4章 内裏を覗く遁世者―都の兼好(二)
第5章 貴顕と交わる右筆―南北朝内乱時の兼好
第6章 破天荒な家集、晩年の妄執―歌壇の兼好
第7章 徒然草と「吉田兼好」

著者等紹介

小川剛生[オガワタケオ]
1971年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業、同大学院博士課程中退。熊本大学助教授、国文学研究資料館助教授、2007年准教授、09年慶應義塾大学文学部准教授を経て、16年より教授。2006年、『二条良基研究』で角川源義賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

174
吉田兼好は「吉田」ではない、ことはわかったが、「真実」は見えてこなくてがっかり。自分にとって細々とした記述が多過ぎて、入り込めなかった。2023/05/08

はっせー

148
兼好法師。必ずといって古典の教科書に出てくる。徒然草の作者であり、吉田神社の神職の子供であった。しかしそれがどうも違うらしい。吉田兼好は捏造されたのである!そもそも吉田という名字でもなければ京都出身でもない。そして兼好法師は、侍の家の出身なのだ。私達が知っている兼好法師とはちょっと違う。時代のうねりの中懸命に生き抜いて、そして徒然草を書いたのである。ここで問題なのは捏造である。捏造を行ったのは吉田神社であった。自分たちの権威をつけるために。歴史はいい意味でも悪い意味でも変わる。真実を見つけるしかない!2021/07/25

KAZOO

123
最近の中公新書は日本史の分野では非常にヒットを飛ばしている感じがします。この本もそうで、昔からの兼好法師のイメージが完全に崩されたという気がします。徒然草のような随筆だけを読んでいただけではわからない人物像が浮き上がってきます。世俗的な人物で今の官僚の姿を垣間見る思いがします。楽しめました。2018/01/04

かごむし

36
学校で学んだ徒然草の幾つかの文章に魅せられた記憶がある。本書は、兼好法師の生きた同時代人の日記などの史料から彼の実像に迫る本である。一人の人間の人生を把握するために、鎌倉時代末期からの激動の時代背景から説き起こされ、政治体制の変化、兼好法師の役割など、非常に読み応えのある読書となった。後世、吉田兼倶という人が、自家の箔をつけるために兼好法師を引っ張り出し、系図にはめ込むというねつ造を行った。それが世上流布して通説となり現代に至っているというのは驚きであった。著者による徒然草の現代語訳はいつか読んでみたい。2019/01/01

kokada_jnet

36
吉田兼好の生涯についての通説をほとんど否定する、著者の熱さが面白い本。しかし、本当に過去の研究者が、そんなにみんな、間違えていたのかね。 2018/08/12

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