中公新書<br> 殷―中国史最古の王朝

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中公新書
殷―中国史最古の王朝

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121023032
  • NDC分類 222.03
  • Cコード C1222

内容説明

殷王朝は、今から三〇〇〇年以上も前に中国に実在した王朝である。酒池肉林に耽る紂王の伝説など、多くの逸話が残されているが、これらは『史記』をはじめとする後世の史書の創作である。いまだ謎き殷王朝の実像を知るには、同時代資料である甲骨文字を読み解かねばならない。本書は、膨大な数にのぼる甲骨文字から、殷王朝の軍事や祭祀、王の系譜、支配体制と統治の手法などを再現し、解明したものである。

目次

序章 甲骨文字に記された殷王朝の社会
第1章 殷王朝の前期・中期
第2章 殷王朝の支配体制
第3章 神々への祭祀儀礼
第4章 戦争と神秘性による支配―紀元前十三世紀
第5章 政治の転換と安定期の到来―紀元前十二世紀
第6章 動揺、集権化、そして滅亡―紀元前十一世紀
終章 殷王朝の歴史的位置

著者等紹介

落合淳思[オチアイアツシ]
1974年愛知県生まれ。立命館大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、立命館白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

44
甲骨文字の分析からは、殷についての伝世資料とは、かなりイメージの異なる社会像・王朝像が出てくる。「酒池肉林」がフィクションにすぎないこともそうだし、著者は周以前の王朝に、そもそも名前があったのかどうかについても疑問を呈している。王統譜にも、殷の時代からすでに架空の王名が挿入されるなど、利害関係で人間は簡単に歴史を改竄してしまうことを、あらためて思い知らされる。2017/01/16

ゲオルギオ・ハーン

28
古代の王朝と聞くと今の感覚では合理的でないことが多く、滅亡した理由となると本書の表題でもある殷のように愚君や暴君の登場が原因というイメージがある。これは従来(特に中国における)の研究が文献(史記など)メインであって、甲骨文字が使用された当時の記録は相対的に重視されていなかったことを本書では理由として説明している。そこで本書は甲骨文字での記録をメインに殷の時代を捉え直している。また、ただ記録を翻訳するだけでなく、記録にないことは他の資料や推測を行うことで全体像を掴むことに全力を尽くした良書。2022/02/24

coolflat

20
甲骨文字をベースに殷王朝の歴史に迫っている。殷の歴史は、司馬遷の『史記』など文献資料がベースになっていた。しかし19世紀末に甲骨文字が発見されたことで、そうした資料状況は大きく変化した。甲骨文字は殷王朝の後期に作られた一次資料であり、王や貴族による占いの儀式の記録であるため、王朝の中枢部における情報を豊富に含んでいた。そのため『史記』など文献資料の記述の検証が可能となり、「酒池肉林」や、暴君の代名詞とされた「紂王(甲骨文字によれば、熱心に政治活動に取り組んだ王とのこと)」は、後代の創作であることが分かった2017/05/05

Tomoichi

20
中国最古の王朝「殷」、史記などの後世の文献資料ではなく発掘された甲骨文字を元に殷王朝の実像に迫る。甲骨文字研究がそれほど歴史があるわけではなく中国よりも日本の方が文献学やイデオロギーの影響が少ない分先を進んでいるのが驚きでした。宮城谷昌光作品とはまた違う中国古代史を楽しめる一冊。2017/03/15

ピオリーヌ

19
友達に薦められて読み始める。殷王朝の研究について使用される資料について、甲骨文字、文献資料、考古資料がある。文献資料は、後代の著作であり記述の信憑性が低く、誤字や欠落も発生している。考古資料は、同時代のものであり存在時代は信頼できるが、遺跡や遺物は多様な解釈ができるので、歴史的意義の特定が難しいという短所がある。これらに対し甲骨文字は、同時代の資料であり信頼性が高く、しかも文字(文章)で記されており解釈の選択肢を絞ることができる。甲骨文字は、殷王朝の社会や歴史について、より確実に知ることができる資料である2023/09/03

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