出版社内容情報
壮絶な最期を迎えた悲劇のキリシタン、細川ガラシャ。光秀の娘として、細川家の妻として、波乱に満ちた生涯を送った彼女の軌跡を追う
内容説明
明智光秀の娘として生まれ、細川忠興の妻として非業の死を遂げた細川ガラシャ。神父に宛てた書翰をはじめ、海の向こうのイエズス会史料にも、彼女の記録は遺されている。本書は、それらの史料をひもとき、ガラシャの生涯に新たな光をあてる、意欲的な試みである。父光秀の謀叛、秀吉によるバテレン追放令、関ケ原の戦い直前に襲った悲劇。キリシタンでありながら最後に死を選択した、彼女の魂の真の軌跡に迫る。
目次
第1章 政略結婚と本能寺の変―明智光秀の娘として生まれて(ガラシャが見た風景;細川家に嫁いで ほか)
第2章 キリスト教との出会い―教会に拒まれた受洗(味土野からの帰還;教会への訪問 ほか)
第3章 婚姻問題とキリスト教―ガラシャを縛る教会の教え(戦国時代の結婚のかたち;婚姻に関するヴァリニャーノの諮問 ほか)
第4章 ガラシャの最期は自殺か―キリシタン史料が明らかにするもの(忠興が命じた死;ガラシャの最期の真相 ほか)
第5章 ガラシャが遺したもの―細川家の転変を追う(ガラシャの死後;彼女の最期は殉教か ほか)
著者等紹介
安延苑[アンジョンウォン]
1970年、韓国ソウル生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。同大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。その間、リスボン新大学大学院博士課程に留学。現在、慶應義塾大学文学部非常勤講師。専門は日本を中心とする東アジア・キリスト教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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入院中の雨巫女。
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