中公新書
信玄の戦略―組織、合戦、領国経営

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121018724
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

甲斐一国を振り出しに次々と領国を拡大し、一時は全国統一さえありえたほどの快進撃はなぜ可能だったか

内容説明

武田信玄は、二十一歳の若さで甲斐国守護となった。北条・今川ら強力な諸大名に囲まれながら、信濃・駿河・遠江などを次々と手中に収めると、天下をめざして上洛の途につき、徳川家康を三方ケ原に敗走せしめる。信長をも震撼させたこの西上作戦を可能としたのは、領国における圧倒的な信玄の権力だった。家督相続後、たゆまず続けられた支配体制の刷新、同盟と交戦を巧みに使い分けての領国拡大―戦国の雄の手腕に迫る。

目次

序章 武田氏の系譜
第1章 信濃の侵略と支配
第2章 川中島の戦いと信濃統一
第3章 北関東への侵攻と領国整備
第4章 家臣団の再編成
第5章 領国拡大と在地掌握
第6章 駿河・遠江への侵攻
第7章 西上作戦の展開
終章 その後の武田家

著者等紹介

柴辻俊六[シバツジシュンロク]
1941年(昭和16年)、山梨県に生まれる。早稲田大学教育学部卒業、同大学院博士課程修了。文学博士。早稲田大学図書館を選択定年退職し、現在、早稲田大学・法政大学・日本大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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coolflat

24
一時は織田信長に対抗して国内統一の可能性もあったほどに、武田領国を強大に組織化した武田信玄の戦略を具体的に、領国拡大経過、家臣団組織、領国統治策の面から考察している。信玄の経歴や個性部分の叙述は捨象して、領国維持のための「戦略」に絞ってほぼ時系列で叙述している。戦国期の武田領国は生産力や生活条件の面で周辺諸大名領と比べて数段劣悪であった。従って信玄の領国拡大戦略の展開を自然条件の豊かさに求めることは困難であり、必然的に人為的な営みに求めざるを得ない。それが領国体制の組織化であり、他国への拡大戦略であった。2024/02/27

中島直人

7
(図書館)あまりに学問的過ぎて面白くも何とも無いですが、ある意味等身大の信玄を知ることが出来る本。信玄好きの方には一度は読んで欲しい本。2017/11/23

えこーづ

3
堅実な経営者2014/11/19

タリぃ

1
武田信玄の限界を感じさせる一冊。内容の質は高く、武田信玄についてちゃんと知りたい人は是非ご一読を。2016/03/22

山縣有体

1
武田家研究の第一人者・柴辻俊六氏の著書だけあって内容が濃かった。信玄を英雄化せず、一戦国大名として検証しており、武田家の職制や税制について詳しく書いてある。素人では理解が追い付かない。2012/05/01

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