出版社内容情報
中世以来の華麗な建築群、圧倒的なフランドル芸術の至宝。「北方のヴェネツィア」の魅力を生き生きと描く。
内容説明
ブリュージュ、このフランドル地方の都市は、中世において商業や文化の中心地として、訪れた人々を驚かす活況を呈していた。市内に張りめぐらされた水路網を通じて各地から多彩な商品が運び込まれ、街は豪奢で美しいゴシック建築で満ち溢れていった。こうした都市空間の整備と文化の振興は、フランドル絵画に代表される「もう一つのルネサンス」の華々しい開花を準備する。“北方のヴェネツィア”の歴史的豊かさを活写。
目次
第1章 誕生
第2章 繁栄のモチーフ
第3章 フランドルの宝石―都市の美学
第4章 都市の祝祭と記憶
第5章 アルティザンからアーティストへ―アルス・ノヴァの世界
第6章 ブリュージュの近代と「神話」の形成
著者等紹介
河原温[カワハラアツシ]
1957年(昭和32年)、東京に生まれる。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科西洋史専攻博士課程中退。ヘント大学文学部留学。ニューヨーク市立大学大学院客員研究員を経て、首都大学東京都市教養学部助教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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