中公新書
考えないヒト―ケータイ依存で退化した日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121018052
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1237

出版社内容情報

通話、通信からデータの記憶、検索、イベントの予約まで、今や日常の煩わしい知的作業はケータイに委ねられている。IT化の極致ケータイこそ、進歩と快適さを追求してきた文明の象徴、ヒトはついに脳の外部化に成功したのだ。しかしそれによって実現したのは、思考の衰退、家族の崩壊などの退化現象だった。出あるき人間、キレるヒトは、次世代人類ではないか。霊長類研究の蓄積から生まれた画期的文明・文化論。

内容説明

通話、通信からデータの記憶、検索、イベントの予約まで、今や日常の煩わしい知的作業はケータイに委ねられている。IT化の極致ケータイこそ、進歩と快適さを追求してきた文明の象徴、ヒトはついに脳の外部化に成功したのだ。しかしそれによって実現したのは、思考力の衰退、家族の崩壊などの退化現象だった。出あるき人間、キレるヒトは、次世代人類ではないのか。霊長類研究の蓄積から生まれた画期的文明・文化論。

目次

第1章 出あるく(「出あるき人間」は次世代人類の先がけ?;従来の家出との相違点 ほか)
第2章 キレる(コミュニケーションの退化;人間とサルの違い ほか)
第3章 ネット依存症(ネット恋愛の発達;恋愛の進化史 ほか)
第4章 文化の喪失(文明と文化の違い;集団内凝集性と集団外排他性の促進 ほか)
第5章 サル化する日本人(人間はいつ人間になったか;「言語遺伝子」の発見 ほか)

著者等紹介

正高信男[マサタカノブオ]
1954年(昭和29年)、大阪に生まれる。1978年、大阪大学人間科学部卒業。1983年、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、マックスプランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、京都大学霊長類研究所教授。専攻、比較行動学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

26
なんでもかんでも携帯に結びつけていますが、何故なのかがよくわかりませんでした。感覚的に関係ありそうな点はありますので、一つの考えとして読むのにはいいかもしれないと感じました。2024/04/11

tatsuya

26
タイトルに惹かれて面白そうだと思って購入したが、つまらなかった。居酒屋にいる頭でっかちな親父が根拠のない持論をペラペラ語ってるような退屈する内容。このような類の親父とは関わりたくないと思った。2016/10/16

佐島楓

23
技術によって「生活がより文化的になることと一致しない、それどころか反対に、生活をより非文化的にすることもある。(中略)それが非常に先鋭化された形で起こっているのが、日本なのだろう」2014/06/08

ヨクト

18
ふと冷静に自分を見てみるとケータイ依存してるなと思うこともある。引きこもっても、誰かと繋がっていられるし、匿名の世界に浸ることもできる。それは果たして距離が近くなったと言えるのだろうか。実際、ケータイは何でもできる。ゲームも読書も。親に内緒の人格が手軽に作れる。世界は変わり、ヒトも変わり、親や友達としての在り方も変わるのか。それが進化か退化かわからなくとも。2013/08/27

冬眠

13
携帯の普及で若者世代の脳が退化し、サル化したらしい。確かに携帯を使ってるせいで漢字を思い出せなくなる回数が増えたので、一部には同意する。ただ、若者がモノを考えなくなったという主張は全く理解できない。そもそも、下の世代の様々な手間を省くために情報化社会を作ってきたのは著者の世代のはず。その産物が気に入らないというなら、それは著者の世代の責任であるわけで、何を呑気に責任逃れしているんだろうか。こんな客観性のカケラもない人間が科学者を名乗っていること、そして京大の教授であることが物凄く残念2013/11/28

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