中公新書<br> 精神科医になる―患者を“わかる”ということ

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中公新書
精神科医になる―患者を“わかる”ということ

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121017499
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C1247

出版社内容情報

若き精神科医が臨床の現場で行き当たった迷いと疑問を手掛かりとして、人と人との関係の原点を見つめる.

内容説明

精神科医は患者が病気であることを本当に証明できるのか。病気か“甘え”かをどこで見極めるのか。精神科医療において一人の患者にカウンセリングと薬を処方しての治療が同時に行なわれるのはなぜか。本書は精神科に勤務する著者が、臨床の現場で行き当った疑問に一つ一つ立ち止まり、本当の「精神科医」になるために重ねた思索の結晶である。現代の精神科医療が抱える問題を掘り起こし、対人関係の原点を見つめる。

目次

第1章 薬物は何に効くのか―臨床における患者の“構造”
第2章 患者をどのようにして“わかる”か
第3章 患者は“ありのまま”に話すか
第4章 精神科医は何を診るか
第5章 「まず診断ありき」は当たり前か―“普遍的治療”のあり方
補章 症例検討会を検討する

著者等紹介

熊木徹夫[クマキテツオ]
1969年(昭和44年)、京都市に生まれる。95年、名古屋市立大学医学部医学科卒業。名古屋市立大学病院、豊橋市民病院勤務を経て、現在、愛知医科大学附属病院精神神経科医師。専門は精神病理学、漢方医学、思春期精神医学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

28
【1回目】人が人を、どう「精神疾患」と分別するか、ひいては、人が人を「理解する」とはどういうことかについて論じられている。【2巡目】ギブアップ。同著者の『君も精神科医にならないか』(ちくまプリマー新書)にあたってから、再挑戦するかもしれない。2018/02/26

秋さんと愉快なギターたち

4
これは面白い。哲学に通じる節が多々ある。患者の見る世界と治療者の見る世界の差異や、必然的に治療者の世界観が入らざるを得ない点が面白い。ファントムリムって言葉、初めて見たかも。もう少し掘り下げながら再読したい。2015/02/19

qualia

4
あるブロガーが推薦しているので借りて読むことにした本。少しずつ読んできたが、試写会の行き帰り電車の中で一気に最後まで読んだ。中井久夫、神田橋條治の後継者と目されている人ということだけど、本当は、そんな予備知識がない方が、その人に迫ることができると思うんだ。下駄を履かせてみることもないし。熊木先生が最初に読んだ新書が木村敏の著作だそうで、私も読んでみたいです。2009/09/24

たるとじい

3
自分の身体に患者さんの身体を合わせるというのがなるほど。でも、一緒になりすぎてもいけない。そして、疾患と甘えの曖昧さなど、いろいろ知らなかったことを知ることが出来た一冊。2015/06/26

nbt-nona

2
とても治療的でした。2010/02/08

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