内容説明
キリスト教国の雄スペインは、カスティーリャ、アラゴン両王国の婚姻により成立した。八世紀以来イベリア半島を支配したイスラム勢力を逐い、一四九二年、レコンキスタを完了。余勢を駆って海外へ雄飛し、広大な領土を得て「太陽の没することなき帝国」の名をほしいままにする―。国土回復戦争の時代から、オスマン・トルコとの死闘を制して絶頂をきわめ、宿敵イギリスに敗れて斜陽の途をたどるまでを流麗な筆致で描く。
目次
第1章 スペイン・イスラムの誕生
第2章 国土回復運動
第3章 レパント海戦
第4章 捕虜となったセルバンテス
第5章 スペイン無敵艦隊
終章 現代のスペイン
著者等紹介
岩根圀和[イワネクニカズ]
1945年(昭和20年)、兵庫県に生まれる。神戸市立外国語大学文学部イスパニア文学科卒業。同大学院文学研究科イスパニア文学専攻修士課程修了。現在、神奈川大学外国語学部教授
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