中公新書<br> ザリガニはなぜハサミをふるうのか―生きものの共通原理を探る

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中公新書
ザリガニはなぜハサミをふるうのか―生きものの共通原理を探る

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015457
  • NDC分類 485.3
  • Cコード C1245

内容説明

ザリガニは子どもたちの人気者であるが、実験動物として生物学者の間でも人気が高い。ものの気配を感じとって大きなハサミをふり上げる格好は、子どもだけでなく大人にも面白いが、この定型化された振舞いがどうして起こるかは、やっと最近になって明らかになってきた。分類と分布、体のつくり、生活史、感覚・行動など、一つの動物を通して動物学の共通の原則が理解できるように試みた、ザリガニづくしの異色の本。

目次

第1章 ザリガニの仲間たち
第2章 ザリガニと人とのかかわり
第3章 ザリガニ学のすすめ
第4章 体のつくりと働き
第5章 水とのかかわり合い
第6章 生活史―繁殖のための戦略
第7章 ニューロンから筋肉へ
第8章 ザリガニはなにを感ずるか
第9章 ザリガニのニューロエソロジー

著者等紹介

山口恒夫[ヤマグチツネオ]
1931年(昭和6年)、秋田市に生まれる。1954年、北海道大学理学部卒業。1956年、北海道大学大学院理学研究科(動物学専攻)修士課程修了。北海道大学理学部助手、岡山大学理学部助教授、岡山大学理学部教授を経て、現在、川崎医療短期大学教授、岡山大学名誉教授、理学博士。著書に『生物電気』(共著、南江堂、1970)。『光感覚』(共著、東京大学出版会、1975)。『行動生物学入門』(共著、産業図書、1982)。『行動の生理学(生理学大系第11巻)』(共著、医学書院、1989)。『昆虫の脳を探る』(共著、共立出版、1995)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2022/08/01

寝落ち6段

2
ザリガニ尽くしの一冊。その辺の田んぼや水路にいるザリガニ。子どもの頃は、手を突っ込んで取ろうとして、鋏まれて、我慢して捕ってたなと思い出す。知られざるザリガニの生態や歴史は目から鱗。途中からの神経生理学が、難しくて理解半分もできていない。悔しい。本書は2000年発行。今では夏には学校のプールの水温が30℃を超えてくる暑さに、土地開発、農地放棄など環境の変化が著しい。現在のザリガニはどのような生活を送っているのか。個人的には、あまりザリガニを見ないようになった気がする。2019/03/19

ジュリ

2
今までザリガニに興味はなかったけれど、面白い生体をしているのだなと興味を持った。2017/12/28

真夏みのり

1
ザリガニに興味がなくても「はじめに」だけでも読む価値のある本だと思う。熱いです! 興味のあるところだけひろって読むだけでも充分おもしろい本です。おすすめ!2011/02/16

青海老

0
随分苦労した。序盤は高校生物の知識でなんとか太刀打ちできたが、終盤の神経系の話になるとほぼほぼ降参である。面白いけど、理解できないのが悔しいというか新しい知識が多すぎて頭に残らない。誰向け? といった本。結局ザリガニがなんでハサミをふるうのかについてはわからんかった。むしろタイトルは「どのように~」に改題した方がいい。ちなみに実際にザリガニを飼っていると、本書の内容(順位づけとか平衡感覚の話とか)がより実践的に理解できる。生き物を調べようと思うとまじまじと見つめなけりゃ上手くいかないのが良くわかる。2016/12/15

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