内容説明
私たちはしばしば、日本の都市が暮らしにくく、しかも美しくもない、という実感を抱いている。それは、明治以降の近代都市が産業優先で形成され、建設に際しても、何を建てるかだけが問題となり、周辺状況を考慮することがなおざりにされてきたためである。本書は、公園や街路、建造物などの現場を丹念に取材した成果を盛りこみながら、真に快適な生活空間へと都市を再創造するための道筋を示す試みである。
目次
第1章 私たちの生活空間は魅力的だろうか
第2章 生活空間の再点検
第3章 生活空間をとりまく社会問題
第4章 都市計画・建築規制制度の問題点
第5章 ロンドン、マンハッタンと東京
第6章 より良い生活空間のためのキーワード
第7章 快適な生活空間創造のための五つの提案
著者等紹介
青木仁[アオキヒトシ]
1952年(昭和27年)、東京・墨田区に生まれる。東京大学大学院修士課程修了(中世ロマネスク建築史専攻)。建設省入省。住宅局地域住宅計画官を経て、現在、都市基盤整備公団再開発部・居住環境整備部次長
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