中公新書<br> 中国と台湾―統一交渉か、実務交流か

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中公新書
中国と台湾―統一交渉か、実務交流か

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  • サイズ 新書判/ページ数 182p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121014306
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C1231

内容説明

ソ連の崩壊とともに中ソ国境に配備されていた中国軍のかなりの部分は自由に展開することが可能となった。また、1997年に香港が返還されて、中国にとっての領土的課題のひとつが解決された。一方、台湾では李登輝総統の就任以降、自由化、民主化が進み、台湾が中国全体を代表するという主張は弱まり、独自の道を歩み始めた。こうした情勢下、中国と台湾は軍事的、経済的、国際的にどういう局面に入っているのかを精密に検証する。

目次

第1章 軍事的対立
第2章 実務関係の実態
第3章 国際空間での対立
第4章 主張の応酬
第5章 香港返還後の中台関係
第6章 日本と台湾と中国

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

13
「台湾関係法」には、台湾の防衛のために、米国が台湾に武器を提供できることが記載されていた。米国は、断交後も、台湾の安全に関心を持ち続けることが、法律(米国国内法)の上で確認されているのである。1982年、米国と中国とは、台湾に売却する武器の金額と数量を現行の水準以上に増大させないという内容の「米中共同声明」に調印したのであった(80頁)。日本政府は、中台戦争が起こった場合の対応を求められることになったのである。対応の根拠は二つ存在する。第一の根拠は、1972年に調印された日中共同声明である。日中共同声明2016/09/26

活字の旅遊人

4
解決してない。

gagayuta1990

1
1998年出版と、近年における台中間の情勢が分からないのが難点だが、経済、政治、武力的対立など、出来るだけ中立な立場から読み解いて行こうとしている。1つの中国を目指す中共と中華民国。この1つの中国の中に2つの国がある状態の中で、どのような歩みをお互い遂げてきたのか。例えばハイジャック犯への対応など事件にまつわるジャンルまで幅広くつかめる。2013/02/06

くにお

0
98年に書かれた本で、李登輝政権下における特に97年の香港返還後の中台関係の事情を知ることができる。客観的な記述の中にところどころ挟まれる著者の私見は、将来の日中台の関係に関してやや楽観的な感じだが、2014年現在の状況を見るとあまりあたっていない。とくに日台、日中の関係はこのときよりピリピリしていると思う。特に印象に残ったのが、沖縄と台湾に関する記述。在台湾の沖縄人らの「琉球革命同士会」なる組織が「琉球の中華民国帰属あるいは自由独立」を訴えていたとは知らなかった。日中台そして琉の関係は本当に複雑。2014/07/17

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