内容説明
ヴィクトリア文化は性を抑圧する文化であり、性に対するとりすました淑女ぶり、お上品主義である―このような考え方は、今世紀のみならず、当時からすでにあった。「中流階級の女たちは不感症に育てられる」「娼婦に落ちたら死ぬまで娼婦」「避妊を知らない」「未婚の母は召使に多い」など、本書は現在まで多くの人が受け入れている「神話」を26とりあげ、その虚構性を当時の日記や書簡、新聞の投書や漫画などの資料を通して検証する。
目次
序章 女王の素顔が見え隠れする幕あけ
第1章 結婚
第2章 男たちの性
第3章 女たちの性
第4章 娼婦たち
第5章 少年少女と性
終章 ヴィクトリア文化