中公新書<br> 幕末武士の失業と再就職―紀州藩田辺詰与力騒動一件

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中公新書
幕末武士の失業と再就職―紀州藩田辺詰与力騒動一件

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121011299
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C1221

内容説明

騒動は、安政二年六月の夏にはじまった。田辺に居住する紀州藩横須賀組一統に対し、紀州家から支藩安藤家への支配替の通達が届けられた。横須賀組二十二家はこれを拒み、家康以来の徳川直臣の家柄である証拠書類をもって安藤家と執拗に通達撤回の運動を行なうが、決裂、整然と田辺を退散して浪人となる。しかし、六年余の浪浪の後、一統は復帰運動を展開する。本書は、団結して復帰成功に至る横須賀組の動向と、幕末武士社会を描く。

目次

1章 ある日突然に
2章 田辺与力の由来
3章 従い難く候
4章 和歌山出府
5章 お暇のとき
6章 海弁和尚
7章 幕閣登場
8章 大願成就
9章 松阪御城番
10章 「苗秀社」士族の商法
11章 危機至る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

27
紀州藩の戦闘部隊横須賀組は気概に富んだ顔ぶれだったろう。田辺・新宮・和歌山に散在した彼ら。うち22組は直参の誇りゆえに安藤家への支配替となった安政年間に撤回への闘争を始めた。文章や語り口が硬くって些か肩が凝った。散り散りになりつつも松坂藩に再就職となった顛末も文字面だけで気配が読みとり辛い。写真が1枚と云うのも淋しい。ヴィジュアルの時代、時を隔てて推し量るには視覚にも訴えが欲しい。士族合資会社、苗秀社。時がたつと、三重と和歌山の交流も皆無、しかも松坂を離れた人は往来も消えたとある。時は移ろう・・か。2015/03/25

おらひらお

3
1993年初版。目次を読むとおおよその流れがわかってしまうのが残念ですが、内容的には良い。磯田道史さんの『武士の家計簿』とは違った幕末武士の生き方がよくわかります。2012/02/06

amaken

0
図書館本 改めて買いたい2017/04/15

URI(病気養生

0
神君家康にとって直臣と思っていたが、紀州藩につけられそのまた寄り騎につけられた昆明さが幕末まで続くのは驚きである2015/10/03

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