中公新書<br> 梁山泊―水滸伝・108人の豪傑たち

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中公新書
梁山泊―水滸伝・108人の豪傑たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010582
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C1222

内容説明

水滸伝の舞台となる梁山泊は黄河が作る水溜まりであった。そこに集まる大親分宋江をはじめとする天〓(てんこう)星36人、地さつ星72人、あわせて108人の豪傑たち。彼らは皆、日本の豪傑とは異質な存在である。先ず梁山泊をはじめ水滸伝の4つの舞台を検証する。ついで大豪傑宋江、魔法使い公孫勝、花和尚魯智深、殺陣の達人李逵ほかの役柄と彼らの虚実おりまぜた活躍を紹介・分析し、現代の日本人が水滸伝の魅力に接近する道筋を探る。

目次

第1章 水滸伝の舞台
第2章 水滸伝の構成
第3章 水滸伝のライン・アップとその変化
第4章 水滸伝と2人の羅貫中
第5章 小役人宋江から大豪傑宋江へ
第6章 魯智深と李逵
第7章 公孫勝と大僚討伐
第8章 美女と刺青―一丈青扈三娘のこと
第9章 九天玄女と宿元景

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

65
『水滸伝』復習テキスト。いわゆる「謎解き」形式で面白かったです。やっぱり好きなのは魯智深と武松だよねとか、宋江って無能じゃねとか読んだ時に感じたことをしっかり拾ってくれているのでありがたい。原作読んだなら絶対に読むべきオススメ本です、けど原作ってそんなに読まれてないですよね。。。一丈青の謎解きの章が好きでした。2021/08/17

kokada_jnet

17
高島俊男『水滸伝の世界』を再読してから読み直すと、さらに面白かった。高島氏の著書での説得ありげな主張にも、かなりの異論が書いてある。しかし、登場するカタカナのうち「フィクシオン」と「リアルテ」だけフランス語発音なのは、どういうコンプレックス?2017/01/21

kokada_jnet

14
宮崎市定、高島俊男の『水滸伝』研究本を前提にした、成立経緯や登場人物像の再検証本。『水滸伝』の細かい登場人物までよくわかっている読者むけ。無知な私は、ちょっと、ついていけなかった。2016/10/18

GEO(ジオ)

5
中国史を研究する佐竹靖彦先生による『水滸伝』の解説書。『水滸伝』についての一般向けの解説書にはすでに宮崎市定の『水滸伝』があり、本書もそれに依拠する部分が多い。そのため、佐竹先生と宮崎先生の『水滸伝』を両方ともあわせて読むのがオススメ。『水滸伝』の最終章、梁山泊の面々と遼軍との戦闘は、公孫勝の引退を描いたものだったのではないかという指摘は面白かった。2016/03/12

蛭子戎

4
水滸伝の解説が欲しくて買ったのだがわりと研究書だった。しかしながら各キャラの個性や成立過程、史実などが分かって良かった。地図も分かりやすい。これで水滸伝を読んでも頭が混乱しないで済む。2017/02/22

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