中公新書<br> 沖縄ハワイ移民一世の記録

中公新書
沖縄ハワイ移民一世の記録

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  • サイズ 新書判/ページ数 184p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121009012
  • NDC分類 334.476

内容説明

琉球士族の出自を誇る人、聖書と資本論をバイブルに生きる人、逞しい生活力や気骨で困難を乗り切ってきた人、長いドライバー暮らしで90歳を過ぎても時速100キロで車を飛ばす人、ハワイずもうからレスラーとなり力道山の師匠になった人―移民という特異な人生、しかも沖縄県出身ゆえに日本人移民社会から疎外される体験を経て、それぞれのライフヒストリーを刻んできた7人の老人の語ることばに、日本近代史の断面を見る。

目次

聖書と『資本論』
おそすぎた出会い
琉球士族
力道山の師
夫婦
ボンネットの上のキリスト
大いなる正直
人の生涯についての解釈

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yagian

0
ライフヒストリーはおもしろい。私の個人的な興味で言えば、力道山のコーチ役だった沖識名のインタビューが貴重。2014/02/22

MIRACLE

0
ハワイに移民した沖縄県人、七人の生活史。各章いずれのタイトルも魅力的だ。「聖書と『資本論』」「おそすぎた出会い」「琉球士族」「力道山の師」「夫婦」「ボンネットの上のキリスト」「大いなる正直」。本書の魅力は、局所的な事象を語っているようでいて、同時に人間がもつ共通の部分について語っていることだ。とくに「ボンネットの上のキリスト」を読んで、その感を強くした。2011/08/18

kungyangyi

0
「おそすぎた出会い」が、個人的には、よかった。2022/07/14

いたる

0
社会学者によるライフ・ヒストリー本。当時80代90代になっていた一世による語りを、ギリギリのタイミング(1980年代)で拾い集めている。 語りの中にはハワイ先住民の語彙が紛れ込んでいるのが印象的だが、先住民との関わりについては語られていない。2021/06/08

Nさん

0
1988年刊行。明治期に海を渡った人たち。中でも本書には沖縄出身のハワイ移民一世の語りが収められている。取材時には既に老年の方々がその人生を振り返る。現地で待ち受けていたのは、低賃金の苦しい生活だった。また沖縄人に対する大和人の差別も存在した。強く生き抜いてきた彼らの生き様が蘇る。リアルでもあるし、時に思い込み?美化された語りもあるかもしれない。波乱万丈、中にはアメリカ大陸にまで出稼ぎに行った人も!物凄いバイタリティだ。面白く読み、また彼らの郷愁も同時に感じた。理論に収まらない「語り」手法の良さが伝わる。2019/03/08

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