中公新書<br> 〓小平伝

中公新書
〓小平伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121008794
  • NDC分類 289

内容説明

三度失脚の憂き目をみながら、「屈伸哲学」の実践によってその都度復活をはたし、不死鳥として世界の注目を浴びる〓小平。その軌跡については臆測をまじえて様々な説が行われている。本書は新資料によって、軍隊時代、失脚中の消息、私生活など従来の誤りを正しまた空白を埋めて、フランス留学の「ガリ版博士」が「一言堂主」として現代中国に君臨するまでを毛沢東、周恩来、劉少奇、「四人組」らとの多彩なエピソードで描き出す。

目次

少年時代
政治処処長と秘書長
一回目の失脚
国共内戦
西南の土皇帝
副総理に
高饒粛清事件
党と国家の指導者に
彭徳懐の粛清
中ソ論争・対立
毛沢東語録登場
文革の導火線
文革の緒戦
毛沢東と〓小平
紅衛兵登場
二回目の失脚
林彪墜死
周恩来とともに
三回目の失脚
天安門事件
四人組逮補
華国鋒体制のもとで
米中国交とベトナム「懲罰」〓小平の「院政」体制〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃん吉

2
1970~80年代に香港の雑誌に掲載の評伝を翻訳したもの。コンパクトにまとめられた、中国共産党の誕生、国民党との相克、中華人民共和国の建国、文革、ポスト毛沢東…といった共産党誕生後の中国の来し方、権力闘争の歴史とともに、失脚と復権を重ねながら最高権力者へと上り詰めた鄧小平の半生が叙述されており、面白い。本書は、当人存命中、雑誌の連載継続中の80年代後半に翻訳、刊行されており、毛沢東という「皇帝」の没後、新たな「皇帝」の誕生を示唆するような形で終わっているのが、興味深く、印象的でありました。    2023/05/04

wei xian tiang

2
香港での出版を伊藤潔「訳編」としてあるが,文章は日本語の達意の文章であり,謙遜に過ぎる感。原著の材料を大いに参考にして,日本語で書き下ろしたと言ってよいのではないか。それにしても初版は1988年。つまり,天安門事件の前であり,後出しじゃんけん的には鄧小平の独裁性の洞察が不十分と指摘されかねないという意味では不幸な出版物であった。もちろん今は絶版である。2017/10/07

ゴリゾウ

0
三度失脚の憂き目をみながら、「屈伸哲学」の実践によってその都度復活をはたし、不死鳥として世界の注目を浴びる鄧小平。その軌跡について・・多彩なエピソードで描き出す。『カバー』 #7551993/11/16

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