感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
64
どちらかというと社会学者の分野の業績が多い尾高先生が日本的経営について概論的な部分を述べたものです。週案主義というキーワードで分析しておられます。また日本的経営のメリットとデメリットについて述べられておりそのデメリットの除去をどうすればいいかの解決案も書かれています。2015/08/20
かとたか
0
尾高邦雄の著作を読んでみたくて、1番読みやすそうな本書を手に取ってみた。日本的経営が世界的に羨望されていた時代に、必ずしも日本的経営を両手放しで称賛できない旨を、社会学的に考察している。40年前に書かれた本なので、いまでは当たり前のような内容に感じる部分は多々ある。だが、本文の随所にあるように、当時は相当批判にあったことが窺い知れる。皆が信じる日本的経営神話を批判するということは、宗教的なものに対する批判に近しかったのだろう。こういった常識を疑う姿勢や視座は学ぶべきと感じた。2024/04/29